前置詞according toの奥深き世界を徹底解説!前置詞の世界を分析しようシリーズ

 英語を学ぶ上で避けて通れないのが「前置詞」の使い方です。中でも「according to」は、ニュース記事、学術文献、ビジネス文書など、幅広い場面で使われる非常に重要な表現です。この記事では、「according to」の正確な意味や使い方を例文とともに詳しく解説し、ネイティブのような自然な表現力を身につけるためのヒントを提供します。


使い方1 「~によると」「~の言うところでは」

 「according to」は、「~によれば」や「~によると」と訳されることが多く、誰かの発言、報告、記録などに基づいた情報を述べる際に使われます。話し手自身の意見ではなく、他者の情報源を示す点が大きな特徴です。この用法はニュースやレポートで頻繁に使われます。

例文と解説

According to Mick, it’s a great movie.
ミックによると、それは素晴らしい映画だそうです。

→ この文では、話し手が映画の評価を自分の意見として述べるのではなく、ミックの発言を引用する形で情報を伝えています。「according to」は発言者が誰かを明示する働きをしています。

You’ve been absent six times according to our records.
私たちの記録によると、あなたは6回欠席しています。

→ この場合の「according to」は、公式なデータや記録に基づいた事実を述べるときに使われています。客観的情報の引用にぴったりの表現です。

このように、「according to」は情報源を明示しながら、聞き手に対して客観性や信頼性を強調する効果があります。とくにレポートやニュース記事では、「I think(私は思う)」のような主観的な表現よりも、根拠を示す「according to」の方が説得力を持ちます。

補足:この「according to」はどんな言葉とよく組み合わさる?

  • according to a report(報告によると)
  • according to experts(専門家によると)
  • according to the weather forecast(天気予報によると)
  • according to official sources(公式筋によると)

こうした表現はニュースやビジネスシーンで頻繁に登場します。特に「according to experts」や「according to a study」などは、情報の信頼性を強調する際に便利です。

まとめ

「according to」は、他人の発言、記録、または公式な情報に基づいた内容を伝えるのに非常に便利な表現です。日常会話ではもちろん、ビジネスや学術的な文脈でも頻繁に使用されるため、正確な意味と使い方をしっかりと理解しておくことが重要です。次のセクションでは、別の使い方である「~に従って」「~に応じて」の意味と用法について見ていきましょう。

使い方2 「〜に従って」「〜に応じて」

「according to」には、単に情報源を示すだけでなく、「〜に従って」「〜に基づいて」「〜に応じて」という意味でも使われます。この用法は、計画・指示・規則・条件などに準拠して何かが行われることを示す際に用いられます。前置詞の機能を超えて、プロセスやルールとの一致を表す便利な表現として、ビジネスやマニュアル文書、フォーマルな場面で非常によく使われます。

例文と解説

The work was done according to her instructions.
その作業は彼女の指示に従って行われました。

→ この文では、「according to」が「彼女の指示」というガイドラインに従って作業が実施されたことを意味しています。「〜の通りに」「〜に基づいて」と訳すと自然です。

Everything went according to plan.
すべては計画通りに進んだ。

→ 「according to plan」は非常に定番の言い回しで、予定通り物事が進行したことを表します。ビジネスやプロジェクト管理の文脈でよく登場します。

The salary will be fixed according to qualifications and experience.
給与は資格と経験に応じて決定されます。

→ この用法では、「according to」が「〜に応じて」という意味で使われています。人それぞれの条件に基づいて何かが変わることを表すときに便利です。

このように、「according to」はルールや計画、条件などに従って行動や判断がなされることを表すために使われることがあり、信頼性や公正さを示すニュアンスを含みます。

補足:この「according to」はどんな言葉とよく組み合わさる?

  • according to instructions(指示に従って)
  • according to plan(計画に沿って)
  • according to schedule(スケジュールに基づいて)
  • according to your needs(あなたのニーズに応じて)
  • according to law(法律に従って)

これらの表現は、書類、契約書、ビジネスメールなどフォーマルな文書で頻出です。「according to schedule」や「according to plan」は、納期や工程管理の文脈で非常に便利なフレーズです。

まとめ

 「according to」は、情報源を表すだけでなく、ルールや条件に従って行動・判断が行われる場合にも使われます。この用法をマスターすることで、より論理的かつ正確な英語表現が可能になります。英語圏のビジネスや学術的な場面で頻繁に見られるため、しっかりと理解し、使いこなせるようにしておきましょう。

この記事を書いた人

いぎリス
いぎリス
イギリス人で英語と日本語のバイリンガルです!言語が大好きなので、毎日日本語を勉強しています。日本人があまり知らないネイティブ表現を紹介できれば嬉しいです。