前置詞astrideの奥深き世界を徹底解説!前置詞の世界を分析しようシリーズ

英語には、日常会話での使用頻度は低いものの、知っておくと描写力が格段にアップする語彙があります。そのひとつが前置詞「astride」です。本記事では、「astride」の正確な使い方やイメージ、そして自然な例文を通じて、読者が自信を持って使えるように丁寧に解説します。
使い方1 両脚でまたがって/〜にまたがって(物理的・比喩的な位置を示す)
前置詞「astride」は、「両脚で〜をまたぐようにして」や「〜にまたがって」という意味を持ちます。もともとは騎乗や椅子などに座る際の身体の配置を表すのが基本ですが、比喩的に「川にまたがる町」「国境にまたがる地域」などのように、地理的または抽象的な意味合いでも使われます。この前置詞は文語的な響きがあり、描写を豊かにしたいときに効果的です。
例文と解説
He sat astride the motorcycle, ready to ride off into the sunset.
彼はバイクにまたがって、夕日に向かって走り出す準備をしていた。
→ 「sat astride」で「〜にまたがって座る」という基本的な使い方です。動作の開始前のポジションを強調しています。
She posed for the photo, astride a sturdy wooden bench.
彼女は頑丈な木製のベンチにまたがって写真に写った。
→ この例でも「astride」は動作ではなく、位置の状態を示しています。「bench(ベンチ)」と組み合わさることで、日常的なシーンの描写が生き生きと伝わります。
The town lies astride the river, with bridges connecting both sides.
その町は川にまたがって位置しており、橋で両岸がつながっている。
→ こちらは比喩的な用法。「astride the river」は「川をまたいで位置している」状態を表現し、視覚的イメージが豊かになります。
A military base was constructed astride the border of the two countries.
二国間の国境にまたがって軍事基地が建設された。
→ 「astride the border」という表現で、単に地理的な場所を指すだけでなく、国際的・政治的な意味を含ませた表現になります。
補足:この「astride」はどんな言葉とよく組み合わさる?
「astride」は以下のような語とセットでよく使われます:
- sit astride(〜にまたがって座る)
- ride astride(〜にまたがって乗る)
- be astride(〜にまたがって位置している)
- astride a horse / a motorbike / a bench(馬・バイク・ベンチなどが頻出)
- astride the river / border / fence(川・国境・柵など、比喩的な位置)
使用頻度こそ高くありませんが、特定の場面で非常に印象深く、正確な位置や構造を描写する際に役立つ語です。
まとめ
「astride」は、両脚で何かをまたぐような位置関係を示す前置詞で、身体の配置から地理的な構造まで幅広く応用できます。文語的な印象があり、日常会話よりも文章や描写の豊かな表現を求められる場面で重宝されます。乗り物や川、国境といった語と組み合わせて使うと、ネイティブのような自然な表現が可能になります。英語の描写力をワンランク上げたい方は、ぜひこの表現を覚えておきましょう。
この記事を書いた人

- イギリス人で英語と日本語のバイリンガルです!言語が大好きなので、毎日日本語を勉強しています。日本人があまり知らないネイティブ表現を紹介できれば嬉しいです。
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