前置詞onの奥深き世界を徹底解説!前置詞の世界を分析しようシリーズ

英語の前置詞「on」は、非常に多様な使い方があり、日常英会話からビジネス英語まで幅広く登場します。この記事では、Oxford Learner’s Dictionariesの定義に基づき、「on」の使い方を一つずつ丁寧に解説していきます。今回はその中でも、もっとも基本的な用法である「表面に接している・覆っている」状態を表す「on」について詳しく見ていきましょう。
- 使い方1:表面に触れている・覆っている状態を表す「on」
- 使い方2:supported by somebody/something(何かによって支えられている状態)
- 使い方3:used to show a means of transport(交通手段を示す)
- 使い方4:by means of something; using something(~を使って)
- 使い方5:used to show a day or date(日付や曜日を示す)
- 使い方6:used to describe an activity or a state(活動や状態を表す)
- 使い方7:used to show direction(方向を示す)
- 使い方8:at or near a place(ある場所にある・近くにある)
- 使い方9:used to show the basis or reason for something(根拠や理由を示す)
- 使い方10:immediately after something(何かの直後に)
- 使い方11:about something/somebody(〜に関して)
- 使い方12:used to show that somebody belongs to a group or an organization(〜のグループや組織に所属している)
- 使い方13:eating or drinking something; using a drug or a medicine regularly(食べ物や飲み物、薬を定期的に使用する)
- 使い方14:paid for by something(〜で支払われた)
- 使い方15:used when giving a phone number(電話番号を伝えるときに使う)
- 使い方16:used with some nouns or adjectives to say who or what is affected by something(何かに影響を受けるものを示す)
- 使い方17:being carried by somebody; in the possession of somebody(誰かに運ばれている、または誰かが所有している場合)
- 使い方18:compared with somebody/something(誰か/何かと比較して)
使い方1:表面に触れている・覆っている状態を表す「on」
「on」はもっとも基本的な意味として、「何かの表面に接している状態」や「表面の一部を形成している状態」を表します。この用法は、物理的な位置関係を示す際に非常によく使われるもので、日常会話でも頻繁に登場します。
この使い方のポイントは、「物体が何かの“上”にあること」だけでなく、壁やページなど“垂直面”や“平面”に“触れている”ことも含まれる点です。単に上にあるのではなく、「接触している」というニュアンスが重要です。
例文と解説
1. A picture on a wall
壁に絵がかかっている
この場合、「picture(絵)」が「wall(壁)」に接している、つまり表面にくっついている状態を「on」で表現しています。
2. There’s a mark on your skirt.
スカートに汚れ(しみ)があります。
スカートの表面に何かが付いている状態を示しています。
3. The diagram on page 5
5ページに載っている図
この文では、「ページ」という平面上に図が存在しているという意味で「on」が使われています。
4. Put it down on the table.
それをテーブルの上に置いてください。
これは最も典型的な「on」の使い方で、物がテーブルの上の表面に接するように置かれることを意味します。
5. He had been hit on the head.
彼は頭を殴られた。
「頭」という体の部位の表面が「on」によって表現されています。身体の一部が対象の動作に触れる場面にも「on」が使われます。
補足:この「on」はどんな言葉とよく組み合わさる?
この用法の「on」は、「位置」や「接触」を表す語句と非常に相性が良く、以下のような語と一緒に使われることが多いです。
- on the table(テーブルの上)
- on the wall(壁に)
- on the floor(床に)
- on the ceiling(天井に)
- on the screen(画面に)
- on the map(地図に)
- on the bed(ベッドの上)
いずれも、「ある物が物理的に別の表面に接している状態」を指している点が共通しています。
まとめ
今回ご紹介した「on」の基本的な使い方は、「何かが表面に接している状態」を表現する際に用いられるものです。この意味での「on」は、英語学習者にとって最も理解しやすく、また最も使用頻度の高い用法でもあります。
日常生活の中で物の位置や配置を説明するとき、「on」は欠かせない前置詞です。ぜひ日々の英語表現に取り入れて、自然な英語力を身につけていきましょう。
使い方2:supported by somebody/something(何かによって支えられている状態)
前置詞「on」は、「~に支えられて」「~の上に立って(座って、横になって)」というような、物理的・身体的に支えられている状態を示す際にも用いられます。この用法では、「あるものが他のものの支えによって成立している」というニュアンスが重要です。
例えば、人が片足で立っている場合や、背中を床に付けて横たわっている場合など、「その状態を保つための支えとなるもの」が必ず存在し、それを明示するのがこの「on」の役割です。単なる接触というより「支え」を意識した表現になります。
例文と解説
1. She was standing on one foot.
彼女は片足で立っていた。
この文では、「one foot(片足)」が彼女の身体を支える支点となっていることを「on」で示しています。
2. Try lying on your back.
仰向けに寝てみてください。
ここでは「your back(あなたの背中)」が体を支える面であることを示しています。つまり、体は背中によって支えられている状態です。
3. Hang your coat on that hook.
そのフックにコートを掛けてください。
「hook(フック)」がコートを支える役目を果たしていることを示しており、接触よりも「保持・支え」が中心の意味合いです。
4. The glass was balancing on the edge of the table.
そのグラスはテーブルの端にバランスを取りながら置かれていた。
ここでは「edge of the table(テーブルの端)」がグラスをかろうじて支えている状態です。危うい状態ながらも支えがあることが「on」によって表現されています。
補足:この「on」はどんな言葉とよく組み合わさる?
この用法の「on」は、「支える面」「土台」となる名詞とよく組み合わさります。以下のような単語と一緒に使われることが多いです。
- on one foot(片足で)
- on your back(仰向けで)
- on your side(横向きで)
- on a hook(フックに)
- on the edge(縁に)
- on a shelf(棚の上に)
- on a chair(椅子の上に)
これらの表現は、人や物がどこに、そして何に支えられて存在しているかを明確に伝える際に非常に役立ちます。
まとめ
「on」の2番目の使い方では、「支えられている状態」に注目して表現されます。単なる接触ではなく、「そのものの上にあって、その支えによって存在できている」という意味合いがあるのがポイントです。
この用法は、身体の姿勢や物の位置関係を描写する時にとても役立ちます。英語学習者にとっても応用しやすく、正確な場面描写に不可欠な表現のひとつです。
使い方3:used to show a means of transport(交通手段を示す)
前置詞「on」は、「何に乗って移動するか」を示すときにも使われます。この用法は、バス、電車、飛行機、自転車、馬など、乗り物や乗り物的な役割を果たすものすべてに当てはまります。
英語では「I was on the bus.(バスに乗っていた)」のように、「on + 交通手段」で構成することで、その人がその手段に乗っていた状態を表します。一般的に「外部から乗る」という感覚のあるもの(バス、船、飛行機、自転車、馬など)には「on」が使われ、「内部に入る感覚」のもの(車、タクシーなど)には「in」が使われる傾向があります。
この使い方は日常会話や旅行英語でも頻出するため、しっかりと覚えておきたいポイントです。
例文と解説
1. He was on the plane from New York.
彼はニューヨーク発の飛行機に乗っていた。
ここでは、「on the plane」で「飛行機に搭乗していた」という状態を簡潔に表現しています。
2. We travelled on the bus to London.
私たちはバスでロンドンへ向かった。
この文では、「on the bus」でバスに乗っていること、「travelled」で移動していたことを表しています。
3. I came on my bike.
私は自転車で来ました。
「on my bike」は、「自転車に乗って」という意味になり、日常会話でも非常に使いやすい表現です。
4. There was a woman on horseback.
馬に乗っている女性がいた。
この「on horseback」は慣用句的に使われ、「馬にまたがって」というニュアンスを持ちます。
補足:この「on」はどんな言葉とよく組み合わさる?
この用法の「on」は、以下のような交通手段・乗り物とよく組み合わされます。
- on the bus(バスに乗って)
- on the train(電車に乗って)
- on the plane(飛行機に乗って)
- on the subway(地下鉄に乗って)
- on a bike(自転車に乗って)
- on a horse(馬に乗って)
- on a ferry(フェリーに乗って)
注意点として、「on a car」や「on a taxi」とは言わず、「in a car」「in a taxi」とするのが自然です。これらは車内に完全に入るという感覚があるため、「in」が使われます。
まとめ
「on」は交通手段を表すときにも大活躍する前置詞です。特に、乗り物の外部や上部に乗るようなイメージを持つものに対して使われます。この表現は旅行や日常会話で頻出するため、よく使う交通手段とセットで覚えておくと、自然な英語が使えるようになります。
使い方4:by means of something; using something(~を使って)
前置詞「on」は、「~を通して」「~を使って」といった意味合いで、手段や媒体を示す際にも頻繁に使われます。この使い方は、特に電話、インターネット、テレビ、ラジオなどのメディアや通信手段に関する表現でよく見られます。
例えば、「on the phone(電話で)」「on the internet(インターネットで)」といった表現は日常会話やビジネス英語で欠かせないものです。このように、「on」は情報や音声、映像などが“何かに乗って”伝わるというイメージで使われます。
例文と解説
1. She played a tune on her guitar.
彼女はギターでメロディを演奏した。
ここでは「on her guitar」が「ギターを使って演奏する」という手段を示しています。
2. The information is available on the internet.
その情報はインターネットで入手可能です。
「on the internet」は非常に一般的な表現で、「情報がネット上にある」というニュアンスを表します。
3. We spoke on the phone.
私たちは電話で話した。
「on the phone」は、通信手段として電話を使ったことを表します。「talk on the phone」や「speak on the phone」という形でもよく使われます。
4. What’s on TV?
テレビで何やってる?
ここでは「on TV」が、「テレビで放映されているもの」を意味します。「on Channel 4(チャンネル4で)」のようにチャンネルと組み合わせることも可能です。
補足:この「on」はどんな言葉とよく組み合わさる?
この使い方では、以下のような語句と一緒に「on」が使われることが多いです。
- on the phone(電話で)
- on the internet(インターネットで)
- on TV(テレビで)
- on the radio(ラジオで)
- on your computer(コンピュータで)
- on your guitar(ギターで)
- on the screen(画面上で)
- on social media(SNSで)
これらの表現は、現代の情報社会において非常に頻繁に使われるため、英会話やメール、ビジネス文書など、幅広いシーンで活躍します。
まとめ
「on」は手段や媒体を表すときにも幅広く使われる重要な前置詞です。特に、電話やインターネット、テレビといった日常的に使うメディアとセットで用いられることが多く、「~を通じて」という感覚を自然に伝えることができます。
使い方5:used to show a day or date(日付や曜日を示す)
前置詞「on」は、特定の曜日や日付、記念日、あるいは時間帯を示す表現に用いられる非常に基本的かつ重要な用法の一つです。これは英語学習者にとっても初期段階で学ぶ表現であり、日常会話からビジネス文書まであらゆる場面で登場します。
「on Sunday(=日曜日に)」「on May 1st(=5月1日に)」のように、ある出来事がいつ起こるか、または起こったかを明確に伝える際に「on」が活躍します。
例文と解説
1. He came on Sunday.
彼は日曜日に来た。
→「on + 曜日」の基本パターンです。日常会話やメールなどで頻出。
2. We meet on Tuesdays.
私たちは毎週火曜日に会っています。
→「on + 曜日の複数形」で「習慣的な行動(毎週火曜日など)」を表現します。
3. On May the first / the first of May.
5月1日に
→ 日付の表し方には「月+日」「日+月」の2通りがありますが、どちらにも「on」が必要です。
4. On the evening of May the first.
5月1日の夕方に
→「on」は、日時に加えて「morning / afternoon / evening / night」などの時間帯を示す表現でも使われます。
5. On your birthday.
あなたの誕生日に
→「記念日や特別な日」にも「on」が用いられます。
6. On one occasion.
ある時に
→ より抽象的な「ある機会に」も「on」で表現します。
補足:この「on」はどんな言葉とよく組み合わさる?
この使い方では、以下のような語句と「on」がよく一緒に使われます。
- on Monday / Tuesday / etc.(曜日に)
- on weekends(週末に)
- on May 1st / on the first of May(日付に)
- on my birthday / wedding day / anniversary(記念日・特別な日に)
- on Christmas Day / on New Year’s Eve(祝祭日に)
- on the morning / afternoon / evening of ~(~の朝・午後・夜に)
- on one occasion(ある機会に)
また、「on time(時間通りに)」や「on schedule(予定通りに)」などの時間関連のイディオムにも用いられることがあります。
まとめ
「on」を使って日付や曜日、記念日などを示す表現は、英語コミュニケーションの中で基本中の基本です。この使い方を押さえることで、イベントやスケジュールに関する情報を正確に伝えることができ、ビジネスやプライベート両方で大いに役立ちます。
使い方6:used to describe an activity or a state(活動や状態を表す)
この用法では、前置詞 on が「~の活動中」「~の状態であること」を表現するために使われます。特に、ビジネスシーンや公式な場面、図書館や博物館などの運営状況、または人の行動を説明するときによく使われます。
たとえば、「on business(仕事中で)」「on vacation(休暇中で)」などは日常的に見聞きするフレーズであり、ある人や物がどのような状態や活動中にあるかを簡潔に示す便利な表現です。
例文と解説
1. He is on business in Tokyo.
彼は東京に仕事で来ています。
→「on business」は「仕事で」「出張で」を表す定型句。
2. She’s on holiday in Italy.
彼女はイタリアで休暇中です。
→「on holiday」はイギリス英語でよく使われ、「on vacation」はアメリカ英語で同様の意味。
3. The book is currently on loan.
その本は現在貸し出し中です。
→図書館や美術館などで「貸し出し中」を意味するフレーズ。
4. He’s on duty tonight.
彼は今夜勤務中です。
→「on duty」は「勤務中」や「当番中」を意味する表現。
5. The exhibition is on display until Sunday.
その展示は日曜日まで展示されています。
→「on display」で「展示中」の意味。状態を表す典型的な例。
補足:この「on」はどんな言葉とよく組み合わさる?
この使い方での「on」は、以下のような名詞とよくセットになります:
- on business(仕事中)
- on holiday / on vacation(休暇中)
- on duty / on call(勤務中/呼び出し待機中)
- on loan(貸し出し中)
- on display(展示中)
- on strike(ストライキ中)
- on fire(火がついている、炎上中)
これらはいずれも慣用的な言い回しが多く、一語のように使えるため、そのまま覚えておくのが得策です。
まとめ
「on」を使って状態や活動を表す表現は、日常英会話だけでなくビジネスやアカデミックな文脈でも非常に重宝されます。特に「on business」や「on duty」などはそのままフレーズとして覚えると便利です。
使い方7:used to show direction(方向を示す)
この用法では、on は「左に/右に」などの方向を示す語句とともに使われます。特に「on the left」「on the right」「on top」などのように、ある対象に対する相対的な位置や向きを表すときに使われます。
「on」が方向と結びつくことで、単なる場所の表現から「どちら側にあるのか」「どの方向に向いているのか」という視点を付け加えることができます。
例文と解説
1. The bathroom is on the left.
バスルームは左側にあります。
→「on the left」は「左側に」と位置を明示する定型表現。
2. There’s a gas station on the right.
右側にガソリンスタンドがあります。
→「on the right」は「右側に」の意味。
3. He turned his back on us.
彼は私たちに背を向けた。
→「turn one’s back on ~」は「~に背を向ける(=無視・拒絶する)」というイディオム。
4. The house is just on the corner.
その家はちょうど角のところにあります。
→「on the corner」で「角に位置している」。
5. A small label is attached on the front of the box.
小さなラベルが箱の前面に貼られている。
→「on the front」で「~の前面に」。視覚的な方向を表している。
補足:この「on」はどんな言葉とよく組み合わさる?
この「on」は、方向や側面を示す名詞と一緒に使われるのが特徴です。以下のようなフレーズは頻出です。
- on the left / on the right(左に/右に)
- on top / on the bottom(上に/下に)
- on the front / on the back(前面に/背面に)
- on the edge(端に)
- on the corner(角に)
これらはすべて場所+方向の構成で、「どこにあるか」をより具体的に伝える役割を果たします。
まとめ
「on」を使った方向表現は、英語の日常会話や説明文で非常に頻繁に使われます。特に「on the left」「on the right」などは地図の説明や道案内でも欠かせません。「on + 方向名詞」のパターンをマスターしておくことで、伝えたい情報がより明確になります。
使い方8:at or near a place(ある場所にある・近くにある)
この用法では、「on」は建物、川、海岸線、道路、通りなど、特定の場所やその周辺に何かが「位置している」ことを示します。
「〜の上に」と物理的に触れているニュアンスよりも、「〜に面している」や「〜の一部として存在する」といった感覚が強く、地理的・空間的な配置を表すのが特徴です。
たとえば、「on the coast(海岸沿いに)」「on the street(通りに面して)」などは、「どのあたりにあるのか」を具体的に示すのに非常に便利な表現です。
例文と解説
1. They live in a small town on the coast.
彼らは海岸沿いの小さな町に住んでいます。
→ 「on the coast」は「海岸沿いに位置している」を意味します。
2. Their house is on the Thames.
彼らの家はテムズ川沿いにあります。
→ イギリスらしい地名表現で、「on the Thames」は「テムズ川に面している・沿っている」ことを表します。
3. We lived on an estate outside London.
私たちはロンドン郊外の住宅地に住んでいました。
→ 「on an estate」は、広い意味で「住宅地の中に住んでいる」というニュアンスです。
4. There’s a nice café on Main Street.
メインストリート沿いに素敵なカフェがあります。
→ 「on Main Street」は、「メインストリートに面している・位置している」の意。
5. The school is on the hill overlooking the town.
その学校は町を見下ろす丘の上にあります。
→ 「on the hill」で「丘の上に位置している」ことを示します。
補足:この「on」はどんな言葉とよく組み合わさる?
この用法の「on」は、場所や地形、通り、川などの地名や地理的要素と頻繁に組み合わさります。具体的には以下のような表現があります:
- on the coast(海岸沿いに)
- on the beach(浜辺に)
- on the river / on the Thames(川沿いに / テムズ川沿いに)
- on a street / on Main Street(通りに面して)
- on an island(島に)
- on a hill(丘の上に)
- on an estate(住宅地の中に)
いずれも、「ある特定の場所に存在している」ことを具体的に伝えるのに便利な表現です。
まとめ
「on」を使ったこの用法は、場所の位置関係を表す上でとても重要です。特に旅行や日常の地理的な説明では、「on the coast」「on the street」などが自然に登場します。この感覚を身につけることで、英語での場所説明がぐっと伝わりやすくなります。
使い方9:used to show the basis or reason for something(根拠や理由を示す)
この用法の「on」は、何かが他の情報や意見、事実に基づいていることを表します。つまり、「~に基づいて」「~の助言で」「~を根拠にして」など、判断や行動の背景・動機を説明する場面で非常に重要です。
この意味での「on」は、「based on」「rely on」などの動詞とも相性がよく、日常会話からビジネス、学術的な文章まで幅広く使われます。
例文と解説
1. The decision was made on the advice of the legal team.
その決定は法務チームの助言に基づいてなされました。
→ 「on the advice of〜」は非常によく使われる構文で、「〜の助言を受けて」という意味になります。
2. She was hired on the basis of her experience.
彼女はその経験を根拠に採用されました。
→ 「on the basis of〜」は、「〜を根拠として」「〜に基づいて」という形式的な表現。
3. The story is based on real events.
その話は実際の出来事に基づいています。
→ 「based on」は最も一般的に使われる「on + 根拠」の例。映画や本などの紹介にも頻出。
4. On their recommendation, we chose the cheaper option.
彼らの推薦に基づいて、より安い選択肢を選びました。
→ 「on + recommendation(助言・推薦)」の形も、日常でよく登場します。
5. He was convicted on the evidence presented in court.
彼は法廷で提出された証拠に基づいて有罪判決を受けました。
→ 「on the evidence」は、法的な文脈などで使われる正式な表現。
補足:この「on」はどんな言葉とよく組み合わさる?
この使い方の「on」は、以下のような言葉と一緒に使われることが多いです。いずれも、判断や行動の根拠となる名詞です。
- on the advice of〜(〜の助言に基づいて)
- on the basis of〜(〜を根拠に)
- on a recommendation(推薦により)
- on the evidence(証拠に基づいて)
- on the assumption that〜(〜という仮定のもとで)
- on information received(受け取った情報をもとに)
これらの表現を使いこなせると、論理的な話し方や文章の説得力が一段と高まります。
まとめ
この使い方では、「on」は単なる位置や表面の接触を表すのではなく、**「根拠」「動機」「判断材料」**といった、より抽象的な土台を示す重要な役割を果たします。形式的な場面や文章で頻繁に使われるため、覚えておくと語彙の幅が広がります。
使い方10:immediately after something(何かの直後に)
この用法の「on」は、「〜するとすぐに」「〜した直後に」といった意味を表します。時系列的な接続を担うもので、ある出来事が起きた直後に別の出来事が続いたということを示します。
特にフォーマルな文脈や書き言葉で好まれ、「on + 動名詞(-ing形)」の形で使われることがほとんどです。ネイティブがニュース記事やビジネスメール、報告書などでよく使う形式の一つです。
例文と解説
1. On arriving home, I found a letter waiting for me.
家に帰るとすぐに、私宛の手紙が待っていました。
→ 「On arriving home」は、「家に到着してすぐに」という意味。「on + 動名詞」で自然なタイムラインが示されています。
2. Please report to the front desk on arrival.
到着後すぐにフロントデスクにお越しください。
→ 「on arrival」は非常によく使われる表現で、「到着と同時に」「到着したらすぐに」と訳されます。
3. There was a call waiting for him on his return.
彼が戻ってきた直後に、電話がかかってきていました。
→ 「on his return」は「彼が戻ったときに」という意味。フォーマルな書き方の一例。
4. On finishing her degree, she immediately started working.
学位を取得するとすぐに、彼女は働き始めました。
→ 学業の完了と就職がほぼ連続していたことを表しています。
5. The announcement came on the completion of the negotiations.
交渉が完了した直後に、その発表がありました。
→ 「on the completion of〜」は、「〜の完了直後に」というフォーマルな表現。
補足:この「on」はどんな言葉とよく組み合わさる?
この「on」は、時間の前置詞として使われる特殊な例であり、「〜したらすぐに」という意味を持ちます。以下のような語句と組み合わせて使われることが多いです。
- on arrival(到着時に)
- on returning home(家に帰ったらすぐに)
- on completing the project(プロジェクト完了後すぐに)
- on hearing the news(ニュースを聞いてすぐに)
- on leaving the building(建物を出た直後に)
このように、「on + 動名詞」または「on + 名詞句」で、時間的な連続性を自然に表現できます。
まとめ
この使い方の「on」は、単なる場所や手段の意味から離れて、「時間的な直後」「出来事の続き」を示す役割を果たします。「on + 動名詞」構文をしっかりマスターすることで、文章に時間軸の流れを滑らかに組み込むことができます。
使い方11:about something/somebody(〜に関して)
この使い方では、前置詞 「on」 が「〜に関して」「〜について」という意味で使われます。特に、物事や人に関する内容や話題を示す場合に使用されます。日常的な会話からビジネスシーンまで広く使われる表現です。
「about」も同じ意味で使われることがありますが、「on」は、よりフォーマルで具体的なものや、議論や検討、研究などの対象に関連する場合に用いられます。
例文と解説
1. I read a book on South Africa last night.
昨晩、南アフリカに関する本を読みました。
→ 「on South Africa」は、「南アフリカについての」という意味です。特定のテーマや事柄に関連することを示しています。
2. She tested us on irregular verbs.
彼女は私たちに不規則動詞についてテストをしました。
→ 「on irregular verbs」は「不規則動詞について」という意味で、特定の内容やトピックに関連していることを表します。
3. The seminar will focus on environmental issues.
そのセミナーは環境問題について焦点を当てます。
→ 「on environmental issues」は「環境問題に関して」という意味で、セミナーの話題を示しています。
4. He gave a lecture on the history of art.
彼は美術の歴史に関する講義を行いました。
→ 「on the history of art」は「美術の歴史に関する」という意味です。特定の分野について話す、というニュアンスです。
5. I had a conversation with her on politics.
私は彼女と政治について話をしました。
→ 「on politics」は「政治に関して」という意味で、議論や会話のトピックを表現しています。
補足:この「on」はどんな言葉とよく組み合わさる?
「on」は、特定のテーマや対象に関連して使われることが多く、次のような名詞や形容詞とよく組み合わせて使われます。
- on a topic(話題について)
- on a subject(テーマについて)
- on the matter of〜(〜の問題について)
- on the issue of〜(〜の問題について)
- on the subject of〜(〜の主題について)
- on a case(事例について)
- on research(研究に関して)
- on a question(問題について)
これらの表現は、ある話題や内容について述べる際に非常に便利です。
まとめ
この「on」を使うことで、特定のテーマや内容について話す、議論するというニュアンスが強調されます。「on + 名詞」や「on + 動名詞」を使って、議論や話題の焦点を明確にすることができます。ぜひ、ビジネスの会話や学術的な議論でも活用してみてください。
使い方12:used to show that somebody belongs to a group or an organization(〜のグループや組織に所属している)
この使い方では、前置詞 「on」 が「〜のグループや組織に所属している」という意味で使われます。特定のグループやチーム、委員会、団体、または組織に所属していることを示す場合に用いられます。
「on」は、メンバーシップや参加を強調する際に使われ、通常は組織の一部として何かを行う場合に用いられます。特に、チームや委員会、審査員団などの特定の役割や職務に関連して使われることが多いです。
例文と解説
1. She is on the committee.
彼女は委員会のメンバーです。
→ 「on the committee」は「委員会に所属している」という意味で、組織やグループに参加していることを示しています。
2. He’s on the jury for the competition.
彼はその競技会の審査員です。
→ 「on the jury」は「審査員に所属している」という意味で、特定の役割を持ってその組織に関わっていることを示しています。
3. Are you on the team for the project?
そのプロジェクトのチームに参加していますか?
→ 「on the team」は「そのチームの一員である」という意味です。特定のチームに所属していることを表しています。
4. She’s on the staff of a local hospital.
彼女は地元の病院のスタッフです。
→ 「on the staff」は「スタッフに所属している」という意味で、組織内での職務や役割を示します。
5. He was on the panel of experts for the conference.
彼はその会議の専門家パネルの一員でした。
→ 「on the panel of experts」は「専門家パネルに所属している」という意味で、特定のグループに属していることを示します。
補足:この「on」はどんな言葉とよく組み合わさる?
「on」は、特定のグループやチーム、委員会、団体に所属していることを表す場合に使われます。以下のような言葉と一緒に使われることが多いです。
- on the team(チームの一員として)
- on the committee(委員会のメンバーとして)
- on the board(理事会のメンバーとして)
- on the jury(審査員として)
- on the staff(スタッフとして)
- on the panel(パネルの一員として)
- on the list(リストに載っている)
- on the task force(タスクフォースのメンバーとして)
これらの表現は、組織内での役割や所属を示す際に非常に便利です。
まとめ
前置詞 「on」 を使うことで、グループや組織に所属していることを強調することができます。特に、チームや委員会、審査員団などの特定の役割に関して使われることが多いです。日常的な会話やビジネスシーンでも活用しやすい表現ですので、ぜひ覚えておいてください。
使い方13:eating or drinking something; using a drug or a medicine regularly(食べ物や飲み物、薬を定期的に使用する)
この使い方では、前置詞 「on」 が、食べ物や飲み物、薬を定期的に摂取していることを示す際に使用されます。「on」は、日常的に食べたり飲んだりしている物事や、定期的に服用している薬などに関して使われます。
特に、習慣的な食事や飲み物、医薬品の使用に関連して使われることが多いです。この表現は、ある特定の食事内容や薬の服用が習慣的または規則的に行われていることを強調します。
例文と解説
1. He lives on a diet of junk food.
彼はジャンクフードの食生活をしています。
→ 「on a diet of junk food」は、ジャンクフードを常に食べていることを示しています。ここで「on」は、習慣的な食事内容を指します。
2. The doctor put me on antibiotics.
医者は私に抗生物質を処方しました。
→ 「on antibiotics」は、抗生物質を服用している状態を示しています。ここでは、薬の使用に関連して「on」が使われています。
3. She’s on a low-salt diet.
彼女は低塩の食事制限をしています。
→ 「on a low-salt diet」は、低塩の食事制限をしていることを示し、食事に関する習慣や制限に関して「on」を使っています。
4. I’m on painkillers for my back.
私は腰のために鎮痛剤を服用しています。
→ 「on painkillers」は、痛み止めを定期的に服用していることを示しています。薬の使用に関する表現で、「on」が使われます。
5. They are on a special diet for their health.
彼らは健康のために特別な食事制限をしています。
→ 「on a special diet」は、特別な食事制限をしていることを示し、「on」は食事内容や健康に関連する習慣を表します。
補足:この「on」はどんな言葉とよく組み合わさる?
「on」は、食事、飲み物、薬の習慣的な摂取を表現する際に頻繁に使われます。以下の言葉と一緒に使うことが一般的です。
- on a diet(食事制限をしている)
- on a low-salt diet(低塩食)
- on a vegetarian diet(菜食主義の食事)
- on antibiotics(抗生物質を服用している)
- on medication(薬を服用している)
- on a high-protein diet(高タンパク食)
- on painkillers(痛み止めを服用している)
- on a liquid diet(液体食)
これらの表現は、食事や薬を規則的に摂取していることを示す際に非常に有用です。
まとめ
前置詞 「on」 は、食べ物や飲み物、薬を定期的に使用していることを示す際に使われます。日常的な食習慣や、特定の薬を服用する習慣を表現するために役立つ便利な表現です。これを覚えておくと、健康に関する話題や医療の話でより自然に使いこなせるようになります。
使い方14:paid for by something(〜で支払われた)
この使い方では、前置詞 「on」 が、何かで支払う、つまり金銭的に支払われた方法を示す際に使われます。特に、支払い方法や費用の負担元を明確にするために使います。この表現は、誰が支払いを行ったのかや、支払った手段に焦点を当てています。
「on」を使って、支払った費用が何でカバーされているか、または誰がその費用を負担しているかを示すことができます。
例文と解説
1. He lives on a pension.
彼は年金で生活しています。
→ 「on a pension」は、年金を使って生活していることを示しています。「on」は、生活費の支払い元(年金)を示す前置詞として使われています。
2. She’s on a low wage.
彼女は低賃金で働いています。
→ 「on a low wage」は、低賃金で生活していることを示しており、ここで「on」は賃金(給与)を使って生活することを意味しています。
3. The drinks are on me.
飲み物は私が払います。
→ 「on me」は、自分が支払うことを示す表現です。ここで「on」は、支払いを負担する側(私)を示す前置詞として使われています。
4. They live on a student grant.
彼らは学生奨学金で生活しています。
→ 「on a student grant」は、学生奨学金を使って生活していることを示しています。支払い元が学生奨学金であることを明確に表現しています。
5. You can’t feed a family on £50 a week.
1週間に50ポンドでは家族を養うことはできません。
→ 「on £50 a week」は、1週間に50ポンドで生活を支えることを示しています。この場合、「on」は限られた金額を使って生活することを意味しています。
補足:この「on」はどんな言葉とよく組み合わさる?
「on」は、支払い方法や経済的な支援を表す際に頻繁に使われます。以下の言葉とセットで使うことが一般的です。
- on a salary(給与で)
- on a budget(予算で)
- on a pension(年金で)
- on a low wage(低賃金で)
- on a grant(奨学金で)
- on benefits(福祉手当で)
- on allowance(手当で)
- on credit(クレジットで)
- on the house(店が支払う)
これらの表現は、支払いの方法や経済的支援の種類を明確にする際に有効です。
まとめ
前置詞 「on」 は、支払い方法や経済的な支援元を示す際に非常に重要な役割を果たします。「on」を使うことで、支払いの負担元が何であるかを簡潔に示すことができ、日常的な会話やビジネスシーンでも非常に役立つ表現です。
使い方15:used when giving a phone number(電話番号を伝えるときに使う)
この使い方では、前置詞 「on」 は、電話番号を伝える際に使います。電話番号を伝えるときに「on」を使うことで、電話番号がどのように連絡手段として使用されるかを示すことができます。通常、電話番号を言うときに「on」を使うことで、自分がその番号にアクセスできることやその番号が何に関連しているかを伝えます。
例文と解説
1. You can get me on 020 7946 0887.
私に連絡するには、020 7946 0887にかけてください。
→ 「on 020 7946 0887」は、電話番号を示し、その番号が連絡手段として使用されることを意味します。ここでは「on」が電話番号に関する文脈で使われています。
2. She’s on extension 2401.
彼女は内線2401にいます。
→ 「on extension 2401」は、内線番号を伝える表現であり、内線番号が連絡手段として使われることを示しています。この場合も「on」が電話番号に関連付けて使われています。
3. I can be reached on 555-1234.
私は555-1234で連絡が取れます。
→ 「on 555-1234」も、電話番号を提供する際に使われる表現で、電話番号が連絡先として機能することを示しています。
4. Contact me on my mobile.
私の携帯で連絡を取ってください。
→ 「on my mobile」は、携帯電話を連絡手段として使うことを示しています。「on」は携帯電話番号を示すのに使われています。
5. Call me on this number after 6 PM.
午後6時以降、この番号で電話してください。
→ 「on this number」は、指定された番号を連絡手段として使用することを意味しており、具体的にどの番号を使うかを伝えています。
補足:この「on」はどんな言葉とよく組み合わさる?
「on」は、電話番号や連絡手段を示す際に使う表現です。以下の言葉とよく一緒に使われます。
- on a landline(固定電話で)
- on a mobile phone(携帯電話で)
- on a hotline(ホットラインで)
- on a number(番号で)
- on extension(内線で)
- on the phone(電話中で)
- on Skype(スカイプで)
これらの表現は、どの電話番号やどのデバイスで連絡を取るかを明確にするために便利です。
まとめ
前置詞 「on」 は、電話番号や連絡手段を伝えるときに非常に便利でよく使われます。特に、固定電話や携帯電話、内線番号などの具体的な番号を示す際に使用されます。これにより、相手にどの方法で連絡を取ればよいかを明確に伝えることができます。
使い方16:used with some nouns or adjectives to say who or what is affected by something(何かに影響を受けるものを示す)
この使い方では、前置詞 「on」 は、特定の名詞や形容詞と共に使われ、何かに影響を受ける人や物を示します。例えば、禁止や影響を受ける対象を示す場合に使います。
例文と解説
1. A ban on smoking
禁煙の禁止令
→ 「ban on smoking」は、「喫煙に対する禁止」という意味で、喫煙という行為が禁止されている対象であることを示します。このように、「ban」は「on」の後に続き、何に対する禁止かを明確にします。
2. He’s hard on his kids.
彼は子供たちに厳しい。
→ 「hard on his kids」は、「子供たちに厳しい」という意味で、子供たちがその厳しさの影響を受けていることを示します。「hard」は形容詞で、子供たちが影響を受ける対象として使われています。
3. Go easy on the mayo!
マヨネーズを控えめにして!
→ 「Go easy on the mayo!」は、マヨネーズを控えめに使うという意味で、マヨネーズが影響を受ける対象です。「easy on」は、何かに対して控えめにするというニュアンスを持っています。
4. There’s a lot of pressure on the team.
チームには大きなプレッシャーがかかっている。
→ 「pressure on the team」は、チームがそのプレッシャーの影響を受けているという意味です。プレッシャーがどの対象に影響を与えているかを示しています。
5. The company is under a lot of pressure on its earnings.
その会社は収益に関して大きなプレッシャーを受けている。
→ 「pressure on its earnings」は、収益が影響を受けていることを示します。このように「on」は影響を受ける対象を表すために使われます。
補足:この「on」はどんな言葉とよく組み合わさる?
「on」は、影響を受けるものを示すために様々な名詞や形容詞と組み合わせて使われます。以下の例のように、特定の対象や状況に対する影響を強調する際に使われます。
- on the environment(環境への影響)
- on health(健康への影響)
- on the economy(経済への影響)
- on the children(子供たちへの影響)
- on the public(一般市民への影響)
- on the system(システムへの影響)
- on the reputation(評判への影響)
これらの例では、何が影響を受けているのかを明確に伝えることができます。
まとめ
前置詞 「on」 は、何かに影響を受けるものを示す際に便利です。特定の名詞や形容詞と組み合わせることで、影響を受ける対象を明確にすることができます。
使い方17:being carried by somebody; in the possession of somebody(誰かに運ばれている、または誰かが所有している場合)
この使い方では、前置詞 「on」 は、物が誰かによって運ばれている、または誰かがそれを所有していることを示すために使われます。物が持ち歩かれている状態や、所持している状態を表現する際に便利な使い方です。
例文と解説
1. Have you got any money on you?
お金を持っていますか?
→ 「on you」は、お金がその人に所持されている状態を示しています。ここでは、「on」は、物がその人の身にあることを表現しており、「持っている」という意味になります。
2. I’ve got a phone on me.
私は電話を持っています。
→ 「on me」は、電話が自分に持たれている、つまり携帯していることを示しています。日常的に物を持ち歩いている状態を表す際に使います。
3. There was a wallet on him when he entered the room.
彼が部屋に入ったとき、財布を持っていました。
→ 「on him」は、財布がその人に持たれている状態を示しています。この使い方では、物がその人によって携帯されている様子を描写しています。
4. She always has a pen on her.
彼女はいつもペンを持っています。
→ 「on her」は、彼女がペンを所持していることを示しています。これは日常的に身につけている物について使われます。
5. The police found a gun on the suspect.
警察は容疑者の身に銃を発見した。
→ 「on the suspect」は、容疑者が銃を所持していたことを示しており、物がその人に持たれている状態を表現しています。
補足:この「on」はどんな言葉とよく組み合わさる?
前置詞 「on」 は、物が誰かに運ばれている、または誰かがそれを所持している状態を表す時に使われることが多いです。以下のような名詞とよく組み合わせて使われます。
- on you(あなたが持っている)
- on me(私が持っている)
- on him/her(彼/彼女が持っている)
- on someone’s person(誰かの身に)
- on the person(その人に)
- on the suspect(容疑者の身に)
- on somebody’s body(誰かの体に)
これらの表現は、物が誰かに保持されている、または携帯されていることを強調するために使います。
まとめ
前置詞 「on」 のこの使い方は、物が誰かに運ばれている、またはその人が所持している状態を表す時に非常に便利です。日常的な会話や状況で使うことが多く、物を身につけているまたは持っているというニュアンスを伝える際に使われます。
使い方18:compared with somebody/something(誰か/何かと比較して)
この使い方では、前置詞 「on」 は、物事や状況を他のものと比較して示すために使います。この使い方は、評価や分析の文脈でよく使用され、他のものと比較した結果や基準を示す役割を持っています。
例文と解説
1. Sales are up on last year.
売上は昨年と比べて増加しています。
→ 「on last year」は、昨年と比較してという意味で、売上の増減を前年と比較して表現しています。このように、前置詞「on」を使うことで、過去の基準と現在の状況を対比することができます。
2. The weather is better on this side of the mountain.
山のこの側の天気は良い。
→ 「on this side of the mountain」は、山の他の側と比較しての意味です。特定の地点を基準にして、その場所の状態を他の場所と比較しています。
3. The new model is more efficient on energy consumption.
新しいモデルはエネルギー消費において効率的です。
→ 「on energy consumption」は、エネルギー消費を基準にして、新しいモデルがどれほど効率的かを表しています。このように、特定の分野や基準を示すことで、比較が可能になります。
4. She is much more confident on stage than in real life.
彼女はステージ上では現実の生活よりも自信があります。
→ 「on stage」は、ステージ上と現実の生活とを比較して、彼女の自信がどのように異なるかを示しています。この用法は、状況や環境による違いを表現する際に役立ちます。
5. Our current profit is much higher on last quarter’s figures.
現在の利益は前四半期の数字と比べてずっと高いです。
→ 「on last quarter’s figures」は、前四半期の数字と比較していることを示しており、ビジネスの成績や結果を他の期間と比較する際に使用されます。
補足:この「on」はどんな言葉とよく組み合わさる?
前置詞 「on」 は、比較の文脈でよく使われる特定の名詞や形容詞と組み合わさります。以下のような表現がよく見られます。
- on last year (昨年と比較して)
- on this side (この側と比較して)
- on this occasion (この機会に、これを基準にして)
- on average (平均して)
- on the basis of (…を基にして)
- on the grounds of (…を根拠にして)
- on performance (パフォーマンスに基づいて)
- on the results (結果に基づいて)
これらの表現を使うことで、特定の基準や条件に対して比較を行うことができます。
まとめ
前置詞 「on」 のこの使い方は、物事を他のものと比較する際に便利です。基準や条件を示すことで、評価や分析を行う文脈で多く使用されます。これにより、比較対象を明確にし、何がどのように異なるのかを説明することができます。
この記事を書いた人

- イギリス人で英語と日本語のバイリンガルです!言語が大好きなので、毎日日本語を勉強しています。日本人があまり知らないネイティブ表現を紹介できれば嬉しいです。
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