前置詞instead ofの奥深き世界を徹底解説!前置詞の世界を分析しようシリーズ

前置詞「instead of」は、英語学習者が非常によく目にする表現の一つですが、その意味や使い方を正確に理解している人は意外と少ないかもしれません。この記事では、「instead of」の基本的な意味と使い方、よくある誤用などについて、例文付きで詳しく解説していきます。


使い方:「〜の代わりに」を意味する基本用法

「instead of」は「〜の代わりに」という意味を持つ前置詞で、誰かまたは何かを他のものに置き換えるニュアンスを持ちます。この用法は非常に日常的で、会話でもライティングでも頻繁に使われます。特定の行動を別の行動に置き換えたり、特定の人や物を別の人や物に替えたりする際に使われます。

構文としては、「instead of + 名詞 / 動名詞(〜ing形)」の形を取るのが基本です。また、「instead」と単独で使う副詞的な用法もありますが、今回のテーマは前置詞「instead of」に焦点を当てて解説します。


例文と解説

We just had soup instead of a full meal.
私たちはフルコースの食事の代わりにスープだけにしました。
→「a full meal(フルの食事)」を「soup(スープ)」に置き換えている文です。

Now I can walk to work instead of going by car.
今では車で行く代わりに歩いて通勤できるようになりました。
→「車で行く(going by car)」という行動を「歩く(walk)」という行動に置き換えています。ここでは動名詞「going」が使われています。

He used email instead of calling her.
彼は彼女に電話をかける代わりにメールを使いました。
→「calling her」という行動を「email」に置き換えている例。動作と手段を比較しています。

You should apologize instead of making excuses.
言い訳をする代わりに謝ったほうがいいよ。
→行動の選択に関するアドバイスを伝える例です。

She stayed home instead of going out with her friends.
彼女は友達と出かける代わりに家にいました。
→「友達と出かける」行動をやめて「家にいる」選択をしています。


補足:この「instead of」はどんな言葉とよく組み合わさる?

「instead of」は、非常に汎用性が高く、以下のような単語・表現と組み合わせて使われることが多いです。

よく使われる名詞とセットの例:

  • instead of a car(車の代わりに)
  • instead of coffee(コーヒーの代わりに)
  • instead of a meeting(会議の代わりに)
  • instead of money(お金の代わりに)

よく使われる動名詞とセットの例:

  • instead of eating out(外食の代わりに)
  • instead of studying(勉強の代わりに)
  • instead of traveling(旅行する代わりに)
  • instead of working late(残業する代わりに)

このように、「instead of」は名詞または動名詞と一緒に使うのが自然で、基本的に文法上「to不定詞(to do)」を伴うことはありません。これは英語学習者がよく間違えやすいポイントでもあるため、注意が必要です。


総まとめ

前置詞「instead of」は、日常的な「代替」を表現する際に非常に便利で頻繁に使われる表現です。「名詞」や「動名詞」とセットで使い、「〜の代わりに〜する/選ぶ/使う」といったニュアンスを自然に伝えることができます。誤用を防ぐためには、「to不定詞を使わず動名詞を使う」という点に特に気をつけましょう。

例文を通して「instead of」の感覚がつかめてきたら、ぜひ自分の英作文や会話練習でも積極的に取り入れてみてください。英語表現の幅がぐっと広がりますよ!

この記事を書いた人

いぎリス
いぎリス
イギリス人で英語と日本語のバイリンガルです!言語が大好きなので、毎日日本語を勉強しています。日本人があまり知らないネイティブ表現を紹介できれば嬉しいです。