前置詞notwithstandingの奥深き世界を徹底解説!前置詞の世界を分析しようシリーズ

英語には、形式ばった言い回しやややこしい表現がたくさんありますが、その中でも「notwithstanding」は、日常会話ではあまり見かけない一方で、ビジネスやアカデミックな文脈で重宝される前置詞の一つです。本記事では、この「notwithstanding」の使い方について、例文を交えてやさしく解説します。


使い方 「〜にもかかわらず(=despite)」という意味で使う「notwithstanding」

前置詞「notwithstanding」は、「〜にもかかわらず」「〜をものともせず」という意味で使われます。これは「despite」や「in spite of」とほぼ同じ意味を持つ表現で、フォーマルな場面でよく使われます。文頭・文中・文末いずれにも置ける柔軟な表現で、ニュースや報告書、学術論文などで目にすることが多いです。

また、「notwithstanding」は前置詞としてだけでなく、接続詞や副詞として使われることもありますが、ここでは前置詞としての用法に絞って解説していきます。


例文と解説

Notwithstanding some major financial problems, the school has had a successful year.
いくつかの深刻な財政問題があったにもかかわらず、その学校は良い1年を過ごしました。

この文では、「notwithstanding」は「some major financial problems(深刻な財政問題)」を受けて、「それにもかかわらず」という意味で文頭に置かれています。フォーマルな書き言葉でよく使われる構造です。

The bad weather notwithstanding, the event was a great success.
悪天候にもかかわらず、そのイベントは大成功でした。

こちらでは、「notwithstanding」が後置されており、やや文学的な響きがあります。この形も比較的フォーマルな文脈で使われるため、新聞記事やレポートなどで見かけます。

She remained optimistic, difficulties notwithstanding.
困難にもかかわらず、彼女は楽観的なままでした。

このように、「notwithstanding」は名詞の直後に置かれることもあり、文末に来ることでリズムやニュアンスに変化を与えます。


補足:この「notwithstanding」はどんな言葉とよく組み合わさる?

「notwithstanding」は、次のような言葉とよく一緒に使われます。多くは「困難」や「障害」など、何かを妨げるような名詞との組み合わせです。

  • problems notwithstanding(問題にもかかわらず)
  • challenges notwithstanding(課題にもかかわらず)
  • difficulties notwithstanding(困難にもかかわらず)
  • objections notwithstanding(反対意見にもかかわらず)
  • risks notwithstanding(リスクがあっても)

これらの表現を覚えておくと、英語の読み書きでより自然な表現が可能になります。

この記事を書いた人

いぎリス
いぎリス
イギリス人で英語と日本語のバイリンガルです!言語が大好きなので、毎日日本語を勉強しています。日本人があまり知らないネイティブ表現を紹介できれば嬉しいです。