前置詞acrossの奥深き世界を徹底解説!前置詞の世界を分析しようシリーズ

英語の前置詞「across」は、「横切って」や「向こう側に」といった意味で広く使われる便利な表現です。場所や動作の方向、広がり、範囲などを表すときによく登場します。本記事では、「across」の基本的な使い方から応用まで、例文とともに詳しく解説します。英語の理解をより深めたい方は、ぜひ参考にしてください。


使い方1:from one side to the other side of something(〜を横切って)

「across」は最も基本的には「ある物や空間を横切って」という意味で使われます。動作の方向を表すときや、何かが一方から他方へ動いている様子を説明するときに使います。この使い方は視覚的にも非常にわかりやすく、日常会話でもよく使われる表現です。


例文と解説

He walked across the field.
彼は野原を横切って歩いた。

「walked across」は、動作が「野原の一方から他方へ渡っている」という明確な動きを示しています。

I drew a line across the page.
私はページに線を一本引いた。

この文では、「across」が線の方向、つまりページの一端からもう一端までを意味します。

A grin spread across her face.
彼女の顔に笑みが広がった。

この場合は比喩的に使われていて、笑みが顔全体に広がる様子を「across」で表しています。

Where’s the nearest bridge across the river?
川を渡る最寄りの橋はどこですか?

「bridge across the river」は、「川の向こう側に渡るための橋」という意味になります。


補足:この「across」はどんな言葉とよく組み合わさる?

  • walk across(〜を歩いて横切る)
  • run across(〜を走って横切る)
  • fly across(〜を飛んで横切る)
  • stretch across(〜にまたがる/広がる)
  • move across(〜を移動する)

これらの動詞と一緒に使うことで、動作や広がりの方向性をはっきりと示すことができます。


使い方1まとめ

「across」は空間的な動きや広がりを示すときに最も基本的な意味を持ち、視覚的に理解しやすい表現です。日常会話でも頻繁に登場するため、使い方をしっかり押さえておくことが重要です。動詞と組み合わせることで、「across」の意味はさらに明確になり、より自然な英語表現が可能になります。

使い方2:on the other side of something(〜の向こう側に)

この用法では、「across」は「何かの向こう側に位置している」ことを表します。視点の位置から見て、ある物や場所の反対側に何かが存在しているという状況に使われます。実際の位置関係を説明する際に非常に便利で、場所の説明などで頻出します。


例文と解説

There’s a bank right across the street.
通りの向こう側に銀行があります。

この文では「across the street」が「通りを挟んで向こう側」という意味になり、話し手のいる場所とは反対側の位置にあることを表しています。

I live just across the road from the school.
私は学校のすぐ向かいに住んでいます。

「across the road from〜」という形で、「〜の向かい側に」という表現ができます。場所の説明として非常に役立ちます。

Their house is across the river.
彼らの家は川の向こう側にあります。

川などの自然地形を挟んだ位置関係を表すときにも、「across」はよく使われます。


補足:この「across」はどんな言葉とよく組み合わさる?

  • across the street(通りの向こう側)
  • across the road(道路の向かい)
  • across the river(川の向こう側)
  • across from(〜の向かいに)※”from”と組み合わせて使われることが多い
  • across the hallway(廊下の向こう側)

これらの表現は、住所や建物の位置を説明する際に大変便利です。特に「across from」はアメリカ英語でよく使われる表現です。


使い方2まとめ

「across」が位置関係を示す場合、その物や場所の“向こう側”にあるものを明確に伝えることができます。前置詞としての「across」は、視点との距離感を伝える役割を果たし、地理的な説明や指示に大いに役立ちます。特に「across from」などの定型表現を覚えておくと、英会話で大変便利です。


使い方3:on or over a part of the body(身体の一部に対して〜を横切って)

この使い方の「across」は、身体の一部を「横切るように」「覆うように」「斜めに」作用する何かについて述べる時に使われます。視覚的なイメージや動作の影響を強調する際にとても効果的です。たとえば、打撃の方向や衣類のフィット感など、具体的な感覚を伴う描写によく使われます。


例文と解説

He hit him across the face.
彼は彼の顔を平手打ちした。

この文では、「across the face」は打撃が顔全体を横切るような動きだったことを表しています。「across」は打つ方向や範囲を明示する効果があります。

It’s too tight across the back.
背中のあたりがきつすぎます。

この場合の「across the back」は、服などが「背中の部分にわたって」きつい、という意味で、衣類のフィット感や締め付け具合を説明するときに使われます。

A red scar ran across his chest.
赤い傷跡が彼の胸に横たわっていた。

この表現では、傷の方向が「胸を横切って」いることを描写しており、視覚的なイメージを強調しています。


補足:この「across」はどんな言葉とよく組み合わさる?

  • across the face(顔を横切って/顔に)
  • across the back(背中に)
  • across the chest(胸に)
  • across the shoulders(肩にわたって)
  • across the forehead(額に)

これらの表現は、衣類のフィット感、けが、装飾などを説明する場面で頻繁に使われます。動作や状態が身体のどこに及んでいるのかを明確に伝える効果的な言い回しです。


使い方3まとめ

この「across」は、身体の一部を「横切るように」または「わたって」何かが作用している様子を表現する際に使われます。特に動作やフィット感、視覚的な印象を描写する文章で、細かいニュアンスを表現できるのが特徴です。英会話でも文章でも、描写力を上げたいときにぜひ活用したい使い方です。

使い方4:in every part of a place, group of people, etc.

この使い方の「across」は、**「〜全体にわたって」「〜のあちこちに」「〜全域で」**といった意味で使われます。特に、国・地域・組織・コミュニティなど広範囲に分布する状況や傾向を説明する時に非常に便利な前置詞です。日常英会話だけでなく、ニュース、ビジネス、学術的な文章でもよく登場します。


例文と解説

Her family is scattered across the country.
彼女の家族は国中に散らばっている。

この文では、「across the country」が「その国全体にわたって」という意味を示しており、家族が広い範囲に分散している状況を表現しています。

This view is common across all sections of the community.
この考え方は、地域社会のすべての層に共通している。

「across all sections of the community」は、「コミュニティのあらゆる部分において」という意味。さまざまな立場の人々の間で共通する意見であることを強調しています。

The campaign gained support across Europe.
そのキャンペーンはヨーロッパ全域で支持を得た。

このように、「across Europe」は「ヨーロッパのあらゆる場所で」または「ヨーロッパ全体にわたって」という意味で使われ、支持の広がりを示しています。


補足:この「across」はどんな言葉とよく組み合わさる?

  • across the country(全国で)
  • across the world(世界中で)
  • across the board(全面的に/一律に)
  • across society(社会全体にわたって)
  • across different age groups(さまざまな年齢層において)
  • across departments(部署を超えて)

これらの表現は、データ分析・意見・影響力・分布などの説明で多用され、汎用性が非常に高いです。


使い方4まとめ

この「across」は、場所や人々のあらゆる部分・範囲にわたって何かが存在したり行われたりすることを表現する時に使います。広がり・分布・共通性などを的確に伝える力があり、特にフォーマルな文脈でも重宝されます。エッセイやレポートなどでも頻繁に登場するので、しっかり覚えておきたい表現です。

使い方5:be across something(~に精通している・把握している)

この用法は、特にイギリス英語においてビジネスや職場、ニュース報道などでよく使われる表現です。「across」は通常「横切る」「〜に渡って」などの空間的な意味で理解されがちですが、ここでは「対象を把握している」「全体を網羅して知っている」といった比喩的な意味合いで使われます。

つまり「be across something」は、その物事に関して必要な情報や進行状況などをしっかり把握している/理解している/管理しているというニュアンスになります。


例文と解説

We need somebody who is across all the issues.
私たちは、すべての問題を把握している人材が必要です。

ここでは「be across all the issues」が、「すべての課題を理解し、状況を把握している」状態を意味します。新しいプロジェクトやチーム運営などで重要な役割を果たす人に対して使われます。

Radio 8 will be across events as they unfold.
ラジオ8は、進行中の出来事をリアルタイムで把握してお伝えします。

ニュースや報道でよく使われる表現で、「最新の情報を把握し続けている」ことを意味します。「as they unfold(事態が展開するにつれて)」というフレーズと組み合わさって、継続的な把握を強調しています。

Make sure you’re across the new guidelines before the meeting.
会議の前に、新しいガイドラインをしっかり理解しておいてください。

このように、日常のビジネスシーンでも頻繁に使われ、「準備して理解しておくべき」というニュアンスを含みます。


補足:この「across」はどんな言葉とよく組み合わさる?

  • be across the issues(問題を把握している)
  • be across the facts(事実を理解している)
  • be across the data(データを熟知している)
  • be across everything(すべてに精通している)
  • be across the latest updates(最新情報を把握している)

これらは、特にビジネスメールや会議、ニュース報道などでよく使われる定番表現です。相手の準備状況や理解度を確認したり、期待したりする場面で活用されます。


使い方5まとめ

この「across」は、比喩的に「物事の全体を把握・理解・管理している」状態を表す非常に便利な表現です。特にプロフェッショナルな場面での英語において、相手の準備状況や信頼度を示す時に使われることが多く、英語上級者がよく用いる表現でもあります。覚えておくことで、ビジネス英語に一層深みが出るでしょう。

前置詞「across」の使い方まとめ

前置詞「across」は、そのシンプルな形とは裏腹に、非常に多彩な意味と使い方を持っています。本記事では、Oxford Learner’s Dictionariesの定義に基づいて、主に6つの用法を紹介しました。それぞれの用法には、場面や文脈に応じた使い分けが必要です。

1. 一方から他方へ横断する(from one side to the other side of something)

「across」は最も基本的な使い方として、物理的な空間を横断する動作を表します。たとえば、道や川を「渡る」ときに使われます。
例:He walked across the field.

2. ~の向こう側にある(on the other side of something)

ある物の「向こう側」を指すときにも使われ、距離的な位置関係を示します。
例:There’s a bank right across the street.

3. 体の一部にまたがって(on or over a part of the body)

身体の部位にわたって何かが触れていたり、影響しているときに使われます。
例:He hit him across the face.

4. ~全体に、至る所に(in every part of a place, group of people, etc.)

「across」は比喩的に「地域や集団に広く広がっている」「一様に存在している」といった意味でも使われます。
例:Her family is scattered across the country.

5. ~に精通している、~を把握している(especially British English: be across something)

特にビジネスや報道の場面で、物事をきちんと理解・把握していることを表す比喩的な用法です。
例:We need somebody who is across all the issues.


英語学習者へのアドバイス

「across」は単なる空間的な「横断」だけでなく、比喩的な意味合いでも非常に多く使われる前置詞です。特に「across the country」「across all sectors」「be across something」といった表現は、ネイティブスピーカーの会話やニュース、ビジネス文書でも頻出します。

これらの使い方を意識して学ぶことで、英語表現の幅が大きく広がり、より自然で洗練された文章や会話が可能になります。前置詞の学習は地味に感じるかもしれませんが、しっかりマスターすれば確実に実力が上がる分野です。

この記事を書いた人

いぎリス
いぎリス
イギリス人で英語と日本語のバイリンガルです!言語が大好きなので、毎日日本語を勉強しています。日本人があまり知らないネイティブ表現を紹介できれば嬉しいです。