前置詞「as per」の奥深き世界を徹底解説!前置詞の世界を分析しようシリーズ

「as per」はビジネス英語やカジュアルな日常英会話において、しばしば登場する便利な前置詞です。「〜に従って」「〜の通りに」といった意味で使われ、特に指示や契約、マニュアルなどとの相性が抜群です。本記事では、そんな「as per」の意味・用法・例文・補足知識を総合的に解説していきます。
使い方1:as per の基本的な意味と用法
「as per」は主に「〜に従って」「〜の通りに」という意味で使われ、指示・契約・合意内容などに基づいて行動することを表します。
特にビジネス文書、マニュアル、公式の通知などで頻繁に見かける表現です。また、カジュアルな場面では「as per usual」や「as per normal」という形でも使われ、「いつも通り」「例によって」といった意味合いを持ちます。
この前置詞句は少しフォーマルな響きを持っており、堅めの文章によく合います。カジュアルな文脈ではやや皮肉っぽく使われることもあるため、状況に応じた使い分けが求められます。
例文と解説
ビジネスや公式文書での使い方(as per + 指示・契約など)
The report was submitted as per your request.
レポートはあなたの要望通りに提出されました。
→ この例文では、「as per your request(あなたの要望に従って)」が、「誰かの指示に基づいて行動した」ことを明確に伝えています。
All documents were filed as per company policy.
すべての書類は会社の方針に従って提出されました。
→ ここでは、「as per company policy」が「会社の方針に基づき」という意味になっており、規則やガイドラインとの整合性を表しています。
The payment will be processed as per the terms of the agreement.
支払いは契約の条件に従って処理されます。
→ 契約書や規約といった書面に書かれた条件に沿って動く場面では「as per the terms of…」という形が定番です。
カジュアルな会話での使い方(as per usual / normal)
Everyone was late, as per usual.
みんな遅れてきた、いつものことだけどね。
→ 「as per usual」は皮肉や軽い不満を込めて「いつも通りだなあ」と言いたいときに使われます。
He ignored the instructions, as per normal.
彼は指示を無視したよ、まあいつものことだけど。
→ 「as per normal」も「as per usual」と同様に使われ、ややカジュアルかつ皮肉交じりのニュアンスになります。
補足:この「as per」はどんな言葉とよく組み合わさる?
「as per」は以下のような名詞とよく一緒に使われます。これらとセットで覚えておくと、実際の文章作成や会話の中で自然に使えるようになります。
- as per your request(あなたの要望に従って)
- as per instructions(指示の通りに)
- as per agreement(合意に基づいて)
- as per company policy(会社の方針に従って)
- as per usual(いつも通り)
- as per normal(例によって)
このように、「as per」の後には具体的なルールや指示、または慣習を表す語が続きます。特にビジネス文脈では「as per instructions」「as per agreement」のような使い方が定番です。
まとめ
「as per」は、「〜に従って」「〜の通りに」という意味を持ち、主にフォーマルなビジネスシーンで多用される表現です。加えて、「as per usual」や「as per normal」という形でカジュアルかつ皮肉を含んだ使い方もされます。よく使われる語句との組み合わせを知っておくことで、英語表現の幅が広がります。実際の会話やライティングにぜひ活かしてみてください。
この記事を書いた人

- イギリス人で英語と日本語のバイリンガルです!言語が大好きなので、毎日日本語を勉強しています。日本人があまり知らないネイティブ表現を紹介できれば嬉しいです。