前置詞「bar」の奥深き世界を徹底解説!前置詞の世界を分析しようシリーズ

英語の前置詞は、文法の中でも特に多様で奥深いカテゴリーの一つです。今回取り上げるのは、少し意外な存在である「bar」という前置詞。「バー」や「酒場」の意味でなじみ深い単語ですが、実は前置詞として「〜を除いて」「〜以外に」という意味で使われる重要な単語なのです。
使い方1
前置詞「bar」は、主に書き言葉や形式的な場面で使われる「〜を除いて」「〜以外に」という意味の前置詞です。意味としては「except」や「except for」と非常に近く、何かを除外して話すときに用いられます。日常会話ではややフォーマルな響きがありますが、新聞やビジネス文書、スピーチなどで見かけることも多い表現です。「bar none(例外なしに)」のような慣用表現もあり、覚えておくと語彙力がグッと広がります。
例文と解説
- The students all attended, bar two who were ill.
「その生徒たちは、病気だった2人を除いて全員出席した。」
この文では、「bar two」が「2人を除いて」という意味で使われています。「except for two」と同義です。 - All bar one of the employees lost their jobs.
「その従業員は、1人を除いて全員職を失った。」
ここでも「bar one」が除外を示しています。「except one」と同様の意味合いです。 - It’s the best result we’ve ever had, bar none.
「これは私たちがこれまでに得た中で最高の結果だ。例外なしに。」
「bar none」は定型句で、「例外なしに、文句なしで最高」といった意味になります。ビジネス文書や宣伝文などでも使われる表現です。 - Bar a few changes to the kitchen, the house is the same as when Mozart lived here.
「台所に多少の変更があった以外は、この家はモーツァルトが住んでいた当時と同じだ。」
「bar a few changes」は「いくつかの変更を除けば」という意味で、文全体の主張を補足する働きをしています。
補足:この「bar」はどんな言葉とよく組み合わさる?
前置詞「bar」は、以下のような語句や表現とよく組み合わされます。除外や例外を示す語と一緒に使われることが多いです。
- bar one / bar two / bar a few
「一人を除いて/二人を除いて/数点を除いて」など、数詞や不定数量表現と組み合わせて使われます。 - bar none
「例外なしに/文句なしに」という意味の決まり文句。強調表現として非常に効果的です。 - bar changes / bar mistakes / bar exceptions
変更点、間違い、例外など、何か特定の要素を除外する際に使用されます。
まとめ
前置詞「bar」は、比較的フォーマルかつ書き言葉で使われる「〜を除いて」「〜以外に」という意味の表現で、英語表現における除外のニュアンスを簡潔に伝える便利な単語です。日常会話で頻繁に耳にするものではありませんが、文章やスピーチの中ではしばしば登場します。特に「bar none」は定型句として覚えておくと、文章に説得力や強調を加えることができます。類似表現との違いや語感にも注意しながら、ぜひ使いこなしてみてください。
この記事を書いた人

- イギリス人で英語と日本語のバイリンガルです!言語が大好きなので、毎日日本語を勉強しています。日本人があまり知らないネイティブ表現を紹介できれば嬉しいです。