前置詞「barring」の奥深き世界を徹底解説!前置詞の世界を分析しようシリーズ

英語の前置詞には、話し手の意図や状況を的確に伝えるための、実に多彩な表現が存在します。今回ご紹介するのは、少しフォーマルな印象を持つ前置詞 「barring」。日本語では「〜がなければ」「〜を除いて」と訳されることが多く、特定の条件や例外を述べる際に非常に便利な表現です。
使い方
「barring」は主に 「〜が起こらなければ」「〜を除いて」 という意味で使われる前置詞です。例外条件を示す際によく登場し、「except for」や「unless there is/are」などに近い意味合いを持ちますが、ややフォーマルな響きがあります。文頭に置かれることが多く、状況の前提や予測を述べるときに非常に便利です。たとえば、「Barring bad weather, the event will go ahead.(悪天候でなければイベントは予定通り行われます)」のように使われ、文全体の前置きとして機能します。
この表現は、ニュースやビジネス文書、フォーマルなスピーチ、さらには契約書や報告書などにもよく見られ、英語を深く理解し、使いこなすうえで欠かせない重要な表現のひとつです。
例文と解説
- Barring accidents, we should arrive on time.
「事故などがなければ、私たちは時間通りに到着するはずです。」
⇒ 「barring accidents」は、「もし事故がなければ」という条件を表しており、「unless there are accidents」と言い換えることも可能です。 - Barring any unforeseen delays, the project will be completed next week.
「予期せぬ遅れがなければ、そのプロジェクトは来週に完了する予定です。」
⇒ 「barring any unforeseen delays」は、「except for unexpected delays」とも言い換えられ、あらかじめ除外条件を明示しています。 - Barring a miracle, they have no chance of winning.
「奇跡が起こらない限り、彼らに勝ち目はない。」
⇒ 否定的な結果を前提としている表現で、「unless a miracle happens」と同様の意味になります。 - Barring technical issues, the live stream will begin at 8 p.m. sharp.
「技術的なトラブルがなければ、ライブ配信は午後8時ちょうどに始まります。」
⇒ イベントや配信などの告知文でよく使われるパターンです。
補足:この「barring」はどんな言葉とよく組み合わさる?
「barring」は以下のような語と一緒に使われることが多く、例外や条件を示す目的で用いられます。
- barring accidents(事故がなければ)
- barring bad weather(悪天候がなければ)
- barring delays(遅れがなければ)
- barring unforeseen circumstances(予期せぬ事情がなければ)
- barring a disaster(災害などがなければ)
- barring illness(病気でなければ)
このように、「barring + 名詞」で「〜を除けば」「〜がなければ」という意味を持ち、フォーマルな文章でよく使われます。
まとめ
前置詞「barring」は、例外や条件を簡潔かつフォーマルに表現できる非常に便利な語です。「〜が起こらなければ」「〜を除いて」という意味で、話の前提を伝えたいときに活用されます。「except for」や「unless there is/are」と似ていますが、よりスマートかつプロフェッショナルな印象を与えるため、ビジネスやフォーマルな文脈でも重宝されます。
「barring」の基本的な構造と頻出パターンを押さえれば、英語の表現力がさらに高まること間違いなしです。ぜひ実際の英作文やスピーキングにも取り入れてみましょう。
この記事を書いた人

- イギリス人で英語と日本語のバイリンガルです!言語が大好きなので、毎日日本語を勉強しています。日本人があまり知らないネイティブ表現を紹介できれば嬉しいです。