前置詞”between”の奥深き世界を徹底解説!前置詞の世界を分析しようシリーズ

英語の前置詞「between」は、「2つ以上のものの間にある」関係を表す際によく使われる非常に基本的かつ重要な語です。しかし、その使い方は単に空間的な「間」にとどまらず、時間、関係、比較、共有など、多岐にわたります。本記事では、「between」の主な用法を丁寧に解説し、それぞれの意味を深く理解できるよう導きます。


使い方:空間・時間・関係・比較など、2つ以上のものの「間」

前置詞「between」は、2つまたはそれ以上の対象(人・物・場所・時間・概念など)を隔てたり、関係を示したりする際に使われます。具体的には「空間の間」「時間の間」「数量の間」「関係性の間」「共有」「選択」など、様々なシーンで使われる多機能な前置詞です。以下では、それぞれのパターンを例文とともに見ていきましょう。

例文と解説

1. 空間的な「間」

  • I sat down between Jo and Diana.
    (私はジョーとダイアナの間に座った。)
    「Jo」と「Diana」という2人の人物の間に自分がいる、という位置関係を表しています。
  • The paper had fallen down between the desk and the wall.
    (紙は机と壁の間に落ちていた。)
    物理的な「隙間」を示すときにも「between」は自然に使われます。

2. 時間的な「間」

  • It’s cheaper between 6 p.m. and 8 a.m.
    (午後6時から午前8時の間は安くなる。)
    時間の区間を表す典型的な用法です。
  • Many changes took place between the two world wars.
    (第一次世界大戦と第二次世界大戦の間に多くの変化が起こった。)
    歴史的な出来事の間の時間的空間を指しています。

3. 数量・程度の範囲

  • It weighed between nine and ten kilos.
    (それは9キロから10キロの間の重さだった。)
    数値の範囲、程度の差を表すのにも使われます。

4. 関係・選択・対比

  • There’s a lot of bad feeling between them.
    (彼らの間には悪い感情がたくさんある。)
    人間関係や感情の相互作用を表すときにも使えます。
  • I had to choose between the two jobs.
    (私は2つの仕事のうち、どちらかを選ばなければならなかった。)
    「選択」のシチュエーションでは定番の使い方です。

5. 共有・協力の「間で」

  • We ate a pizza between us.
    (私たちで1枚のピザを分けて食べた。)
    「分け合う・共有する」という意味合いで使われる「between」。
  • We ought to be able to manage it between us.
    (私たちで協力すれば、それを何とかできるはずだ。)
    複数人で何かをする、というニュアンスも持ちます。

6. 複数の活動の合間に

  • Between working full-time and taking care of the kids, he didn’t have much time for hobbies.
    (フルタイムで働きながら子育てもしているので、趣味の時間はほとんどなかった。)
    複数の活動の「合間」や「両立」の大変さを表す用法です。

補足:この「between」はどんな言葉とよく組み合わさる?

「between」は以下のような言葉とよく組み合わされます:

  • between A and B(AとBの間)
    例:between the mountains and the sea
  • between the ages of X and Y(X歳からY歳の間)
    例:between the ages of 5 and 12
  • between meals(食事と食事の間)
    例:Don’t snack between meals.
  • between us/you and me(私たちの間/ここだけの話)
    例:Just between you and me, I don’t like him.
  • difference between A and B(AとBの違い)
    例:the difference between British and American English

これらの組み合わせは、日常英会話からビジネスシーンまで幅広く使われるため、覚えておくと非常に便利です。


まとめ

「between」は英語学習者にとって非常に基本的でありながら、実に多機能な前置詞です。空間的な「間」だけでなく、時間、数量、関係性、選択、共有、さらには複数の行動の合間など、様々な文脈で柔軟に使われます。使いこなすことで、英語表現の幅が一気に広がるこの前置詞を、例文とともにしっかり理解し、自信を持って使いこなしましょう。

この記事を書いた人

いぎリス
いぎリス
イギリス人で英語と日本語のバイリンガルです!言語が大好きなので、毎日日本語を勉強しています。日本人があまり知らないネイティブ表現を紹介できれば嬉しいです。