前置詞by means ofの奥深き世界を徹底解説!前置詞の世界を分析しようシリーズ

英語における表現「by means of」は、少しフォーマルな響きを持ちつつも、正確かつ便利な前置詞句の一つです。目的や手段を説明する際に頻出するこのフレーズを理解することで、英語表現の幅が大きく広がります。本記事では、「by means of」の使い方を例文とともに詳しく解説し、使いこなせるようになることを目指します。


使い方:何かを「手段として」用いることを表す

by means of」は、ある目的を達成するために使用された手段や方法を示すときに使われる表現です。これは日常会話ではややフォーマルな表現とされるため、書き言葉やビジネス、学術的な文脈でよく見かけます。意味としては「〜を使って」「〜によって」「〜という手段で」に相当し、話し手がどのようにしてその結果を得たかを強調したいときに適しています。

この用法では、通常「by means of + 名詞(句)」という形をとります。「means」は「手段」や「方法」という意味で、「by」は「〜によって」を意味する前置詞です。この表現をしっかりマスターすることで、英語で論理的かつ丁寧な説明ができるようになります。


例文と解説

The load was lifted by means of a crane.
その荷はクレーンによって持ち上げられた。

→ ここでは、「クレーン」という手段を使って荷を持ち上げたことを示しています。「by means of a crane」で、「クレーンを使って」という意味になります。

The data was collected by means of a detailed questionnaire.
そのデータは詳細なアンケートによって収集された。

→ この文は、どのようにしてデータを集めたかを説明しています。質問票(questionnaire)という手段を明確にしており、フォーマルな印象があります。

By means of this device, we can detect the slightest vibration.
この装置を使えば、わずかな振動でも検出できます。

→ 「by means of this device」は「この装置を使って」という意味で、方法やツールを明確に説明する際に便利な表現です。

The problem was solved by means of careful analysis.
その問題は綿密な分析によって解決された。

→ 抽象的な「careful analysis(綿密な分析)」という手段にも使えるのが「by means of」の特徴です。


補足:この「by means of」はどんな言葉とよく組み合わさる?

「by means of」は、道具・技術・方法・手法・制度・仕組みなど、手段に関わる名詞と非常に相性が良い表現です。以下に、よく見られるセットの例をいくつか挙げておきます。

  • by means of a machine(機械によって)
  • by means of technology(技術を使って)
  • by means of legislation(法制度を使って)
  • by means of communication(コミュニケーション手段を通じて)
  • by means of education(教育を通じて)

このように「by means of」は、具体的な道具だけでなく、抽象的な手段や仕組みにも柔軟に使えるのが魅力です。表現をフォーマルに整えたい場面では非常に役立つフレーズです。


まとめ

by means of」は、英語において手段や方法を示すフォーマルな表現として広く使われます。日常会話ではあまり聞かれないかもしれませんが、ビジネス英語や学術論文、説明文などでは頻出する重要な構文です。

  • 意味:〜を使って、〜によって
  • 構文:by means of + 名詞(方法・手段)
  • よく一緒に使われる単語:a crane, a machine, legislation, education, careful analysis など

この表現をマスターすることで、英語の論理的な説明力が一段と向上します。次回、文章を書くときには、ぜひ「by means of」を使ってみてください。

この記事を書いた人

いぎリス
いぎリス
イギリス人で英語と日本語のバイリンガルです!言語が大好きなので、毎日日本語を勉強しています。日本人があまり知らないネイティブ表現を紹介できれば嬉しいです。