前置詞comeの奥深き世界を徹底解説!前置詞の世界を分析しようシリーズ

英単語「come」は基本動詞としておなじみですが、特定の文脈では前置詞的に使われ、「〜になると」「〜の時期には」といった意味合いを持ちます。この用法は、時間や季節の流れを自然に表すための英語らしい表現のひとつ。今回はこの「come」の前置詞的用法に焦点を当て、英語のニュアンスや使い方を詳しく解説します。
使い方:時間の到来を示す「〜になると」「〜の頃には」
「come + 時間や時期」という形で使われるこの表現は、文法的にはやや詩的・文語的な響きを持ちますが、ネイティブの会話や文章では比較的自然に登場します。意味としては、「その時期になれば」「〜の頃には」という時間的到来を示すもので、「when the time mentioned comes(その時が来れば)」というニュアンスです。
この用法のポイントは、未来の特定の時期を主語や副詞句として導入する形で、comeを文頭に置いて構文全体を導くことにあります。形式的には副詞句として働き、時制は通常現在形が用いられますが、未来の出来事を指しているのが特徴です。
例文と解説
They would have been married forty years come this June.
この6月になれば、彼らは結婚して40年になるだろう。
→「come this June」は「この6月になると」という時間の到来を意味します。主節は仮定法のような形式をとりながら、未来完了を使って「40年になる」ことを述べています。
Come next week, she’ll have changed her mind.
来週になれば、彼女の考えも変わっているだろう。
→「Come next week」が「来週になれば」という時間的接続の役割を果たし、その結果として予想される出来事が後に続きます。この表現は、少し先の未来に何かが変化することを示すのに便利です。
Come summer, people like to eat outdoors.
夏になると、人々は外で食事をするのが好きになる。
→「Come summer」は「夏になると」という意味。一般的な習慣や傾向を述べる際にもこの構文は効果的です。シンプルながら風景が目に浮かぶような文体です。
Come tomorrow, we’ll know the results.
明日になれば、私たちは結果がわかるだろう。
→ このように「Come + 日付や時間」を使えば、「その時になれば○○が起こる」という自然な未来の表現ができます。堅苦しくなく、それでいて印象に残る英語表現です。
補足:この「come」はどんな言葉とよく組み合わさる?
この「come + 時間」の用法では、季節・曜日・月・未来の時点など、時間や時期に関する語とセットで使われることがほとんどです。以下に、よく使われる組み合わせをいくつか挙げます。
- come summer / come winter(夏になると/冬になると)
- come Monday / come Friday(月曜になれば/金曜になれば)
- come next week / come next month(来週には/来月には)
- come this June / come November(今年の6月には/11月には)
- come tomorrow / come evening(明日になれば/夕方には)
これらは、「未来のその時点で何かが起こる・変化する」という意味を持ち、ナチュラルな未来表現や予定表現にぴったりの言い回しです。
また、口語ではこの構文を使うことで少し文学的・詩的なトーンを加えることもでき、スピーチやエッセイなどでも効果的に使われます。
まとめ
「come + 時間表現」という構文は、英語特有の自然な未来の表現として非常に便利なものです。単なる「will」や「going to」を使う未来表現とは異なり、時の流れをスムーズに伝えたり、文学的な雰囲気を出したりする際に役立ちます。
- 意味:〜になるとき、〜の頃には
- 用法:「come + 時間・時期」で文を始める
- 特徴:未来の出来事を現在形で語る
- よく使われる語:summer, next week, tomorrow, this June など
この表現を身につけることで、より豊かで自然な英語表現が可能になります。ぜひ自分の英作文やスピーチの中で使ってみてください!
この記事を書いた人

- イギリス人で英語と日本語のバイリンガルです!言語が大好きなので、毎日日本語を勉強しています。日本人があまり知らないネイティブ表現を紹介できれば嬉しいです。