前置詞fromの奥深き世界を徹底解説!前置詞の世界を分析しようシリーズ

英語を学ぶ上で避けて通れないのが、基本前置詞の正しい使い方です。今回のテーマは、さまざまな文脈で頻出する前置詞 「from」。日常会話からビジネス英語まで、あらゆる場面で使われるこの前置詞の多様な意味と使い方を、実例とともに徹底解説していきます。第1回は、「出発点・起点を表すfrom」に焦点を当てます。
使い方1:出発点・起点を表す「from」
「from」は、何かが「どこから始まったか」「どこから動いてきたか」という出発点や起点を示す前置詞として使われます。
物理的な動きに関わる場合もあれば、人物や事柄の発生源を示す場合にも使われます。この用法は英語において最も基本的かつ頻繁に登場するので、確実にマスターしておきましょう。
例文と解説
She began to walk away from him.
彼女は彼から離れて歩き始めた。
→「from him」で「彼を出発点として(離れて)」という意味を持ちます。人を起点にした動きを表現しています。
Has the train from Bristol arrived?
ブリストル発の電車は到着しましたか?
→ここでは「from Bristol」で「ブリストルを出発地点とする」電車を表しています。都市名や地名とともに使われる典型例です。
The smell came from the kitchen.
その匂いはキッチンからしていた。
→「from the kitchen」は匂いの発生源、つまり起点を示しています。
補足:この「from」はどんな言葉とよく組み合わさる?
この用法の「from」は、以下のような動詞や名詞とよく組み合わされます。
- 動詞:come, go, walk, run, drive, move, return, escape
例:run from danger(危険から逃げる)、return from vacation(休暇から戻る) - 名詞:letter from 〜(〜からの手紙)、train from 〜(〜発の列車)
例:message from your boss(上司からの伝言) - 前置詞句や副詞句:from A to B(AからBまで)
例:She traveled from Tokyo to Kyoto.(彼女は東京から京都へ旅した)
これらのパターンを押さえておけば、出発点や起点を示す「from」の理解がより深まります。
まとめ
今回紹介した「from」の使い方は、「出発点」「起点」といった非常に基本的な用法です。
「どこから動いたのか」「何を起点に物事が始まったのか」という視点で文を見ていくと、より自然に使えるようになります。特に動きや変化を伴う表現では必須の前置詞です。
使い方2:起源・出所を表す「from」
前置詞 「from」 のもう一つの基本的な使い方は、「人・物・情報・時代などの起源や出所」を示すものです。
つまり、「どこから来たのか」「何に由来しているのか」といった意味合いで使われるこの用法は、出身地・情報源・歴史的な起点を語るときに非常に便利です。
この「起源・出所」の用法は、英語学習者にとっても馴染みやすく、日常会話でよく登場します。
例文と解説
I’m from Italy.
私はイタリア出身です。
→「from Italy」は「イタリアを出所・起点とする」ことを表しています。人の出身地や故郷を表す典型例です。
documents from the sixteenth century
16世紀の文書
→「from the sixteenth century」は、「16世紀からの(=に由来する)文書」という意味で、時代的な出所を表しています。
quotations from Shakespeare
シェイクスピアからの引用
→「from Shakespeare」は、引用文の出典・出所を明確にしています。このように、情報源を示すときにも使われます。
heat from the sun
太陽からの熱
→「from the sun」は、自然現象の発生源としての「太陽」を表しています。
補足:この「from」はどんな言葉とよく組み合わさる?
この用法では、以下のような名詞や動詞と「from」がよくペアになります。
- 名詞:information, message, quote, document, person, guest, visitor
例:a message from the teacher(先生からのメッセージ) - 時代や年代を表す名詞:the 1980s, the Renaissance, ancient times
例:a book from the 19th century(19世紀の本) - 自然現象・エネルギー源など:heat, light, sound
例:energy from wind(風からのエネルギー) - 人物名(情報や引用元):Shakespeare, Einstein, your mother
例:advice from my mom(母からのアドバイス)
これらの語と「from」が組み合わさることで、「どこから由来しているのか」「誰が発信源か」が明確に表現できます。
まとめ
今回紹介した「from」は、「何かの起源・出所」を示す重要な用法でした。出身地、情報源、時代的背景、自然のエネルギーなど、英語ではありとあらゆるものに対してこの使い方が登場します。
ポイントは、「〜から来た」「〜が発信源」と自然に訳しながら使うことです。こうした背景を意識することで、英文の意味がぐっとクリアになります。
使い方3:送信者・提供者を示す「from」
「from」は、誰がその情報や物を送ったか・提供したかを表すためにも使われます。この用法は、日常会話からビジネスシーン、メールのやり取りまで、幅広く使われる非常に実用的な表現です。
例えば、「兄からのメール」「保険会社の人」「目撃者からの情報」など、送り手・発信者・提供者を示したいときには欠かせない前置詞が「from」なのです。
例文と解説
an email from my brother
兄からのメール
→「from my brother」は「兄が送った」という意味で、メールの送り手を示しています。とてもよく使う言い回しですね。
information from witnesses
目撃者からの情報
→「from witnesses」は、「目撃者たちが提供した情報」という意味です。ニュース記事などでも頻出の表現です。
the man from (= representing) the insurance company
保険会社の人(=その会社を代表している人)
→この文の「from」は、出身地ではなく、「どこの組織・団体に属しているか(代表しているか)」を示しています。ビジネスでよく登場する表現です。
補足:この「from」はどんな言葉とよく組み合わさる?
この使い方の「from」は、以下のような名詞や表現と特によく使われます。
- 名詞:email, letter, message, call, gift
例:a gift from my parents(両親からの贈り物) - 情報提供の場面:report, statement, information, feedback
例:feedback from customers(顧客からのフィードバック) - 所属団体・会社:police, government, company, university
例:a representative from the university(大学の代表) - 人物の役職や肩書き付き:doctor, teacher, technician
例:a doctor from the local hospital(地元の病院の医師)
これらの語と「from」を組み合わせることで、「誰が」「どこから」「どのように」何かを提供しているかを明確に表すことができます。
まとめ
この用法の「from」は、何かの発信者や送り手、所属している組織を表す際に使われます。
メールや情報、贈り物、そして担当者や職員など、「誰から来たものか」を示す場面で必須の表現です。
感覚としては、「〜から届いた」「〜に所属している」といった訳で自然に理解できます。
英語でのやり取りが多い人ほど、この使い方は欠かせないものになるでしょう。
使い方4:時間的に「〜から始まる」を示す「from」
「from」は、ある動作や状態が始まる時間や時点を明確にするときにも使われます。
この使い方は、スケジュール、営業時間、人生の出来事の始まりなど、時間に関する表現で非常に頻繁に登場します。
たとえば、「朝8時から営業しています」「彼は生まれつき目が見えません」などの表現で、「〜から(時間的に)」という意味で「from」が使われます。
例文と解説
We’re open from 8 a.m. to 7 p.m. every day.
毎日午前8時から午後7時まで営業しています。
→「from 8 a.m. to 7 p.m.」は、「午前8時から午後7時まで」という営業時間の範囲を表しています。
時間の始まりを示すのが「from」、終わりを示すのが「to」という定番の組み合わせです。
He was blind from birth.
彼は生まれつき目が見えませんでした。
→この文の「from birth」は、「誕生時から」という意味で、ある状態の始まりの時点を示しています。
このように「from」は、「いつからその状態が続いているか」を示すのにも使えます。
補足:この「from」はどんな言葉とよく組み合わさる?
この用法の「from」は、以下のような時間に関係する語句とよく使われます:
- 【時刻】:from 8 a.m., from noon, from midnight
例:Classes begin from 10 a.m.(授業は午前10時から始まります) - 【日付】:from April 1st, from Monday, from next week
例:The campaign runs from April 1st to May 15th(キャンペーンは4月1日から5月15日まで行われます) - 【出来事・状態】:from birth, from childhood, from that day
例:He has been famous from childhood(彼は子供の頃から有名でした) - 【動作の始点】:from the beginning, from the start
例:You should have told me from the start(最初から教えてくれればよかったのに)
このように「from」は、時間的な位置をピンポイントで示すことができる便利な前置詞です。
まとめ
使い方4の「from」は、時間的なスタート地点を示す際に用いられる非常に重要な前置詞です。
「いつから?」「どこから時間が始まるのか?」を伝えるために、「from」はなくてはならない存在です。
「from A to B」という表現は特に多く、英語のスケジュールや案内文、契約書などあらゆる場面で登場します。
日本語の「〜から〜まで」に相当する、英語の基本構文のひとつです。
使い方9:違い・区別を表す「from」
この用法の「from」は、二つのものの違いや区別を示すために使われます。「A is different from B」や「You can’t tell A from B」のように、「AとBは違う/区別がつかない」といった意味で登場します。
英語では、「〜と異なる」「〜と区別できる/できない」と言いたいときに非常に頻繁に使われる構文であり、TOEICや英検などの英語試験でもおなじみの表現です。
例文と解説
Is Portuguese very different from Spanish?
ポルトガル語はスペイン語と大きく違いますか?
→「different from」は「〜と異なる」という意味で、定番のコロケーションです。「different than」や「different to」と言う地域もありますが、標準的には「different from」が最も一般的です。
I can’t tell one twin from the other.
双子のどちらがどちらか区別がつきません。
→「tell A from B」で「AとBを見分ける」という意味です。否定文にすると「見分けがつかない」という意味になります。
How do you distinguish fake from real?
偽物と本物をどうやって見分けるのですか?
→「distinguish A from B」も「tell A from B」と同様、「AとBを区別する」という意味です。フォーマルな文章でもよく見られる表現です。
補足:この「from」はどんな言葉とよく組み合わさる?
この「from」は、以下のような動詞や形容詞とセットで使われることが多いです:
よく使われる動詞
- tell A from B(AとBを見分ける)
- distinguish A from B(AとBを区別する)
- separate A from B(AとBを分ける)
- differentiate A from B(AとBを区別する)
よく使われる形容詞
- different from A(Aと違う)
- distinct from A(Aとは別個の)
- distant from A(Aから離れた/隔たりがある)
セットの例
- different from expectations(期待と異なる)
- tell sugar from salt(砂糖と塩を見分ける)
- distinguish good from bad(善と悪を区別する)
まとめ
「from」を使ったこの用法は、比較・区別・識別といった場面で欠かせない重要表現です。「different from」「tell A from B」などのコロケーションは英語学習において最初に覚えておくべき定番です。
特に、日常会話からビジネス文書、学術的な論文まで幅広く使えるので、この使い方をマスターしておくと、表現の幅がぐっと広がります。
使い方10:材料・原料を表す「from」
この用法の「from」は、ある物がどのような材料や原料から作られているかを示すときに使われます。
「A is made from B(AはBから作られている)」のような形で、「加工の過程で原形を留めない素材」から作られた物に対して使われるのが特徴です。
たとえば「ワインはブドウから作られる」「紙は木材から作られる」といった例が挙げられます。完成品が原材料と大きく異なる姿になる場合には、ほぼ必ず「from」が使われます。
例文と解説
Steel is made from iron.
鋼は鉄から作られています。
→「made from」は最も代表的な使い方です。この例では、鉄を加工してまったく異なる形状・性質の鋼にするという変化があるため、「from」を使用します。
Wine is made from grapes.
ワインはブドウから作られています。
→ブドウが発酵・熟成されてワインという液体になるため、「from」を使うのが自然です。
Paper is produced from wood pulp.
紙は木材パルプから生産されます。
→このように「produce from」も原材料を示す際に使われます。
※なお、原材料の形が完成品にある程度残っている場合(例:ice sculpture made of ice)は「of」が使われます。この違いもおさえておくと非常に便利です。
補足:この「from」はどんな言葉とよく組み合わさる?
この用法では、「make」「produce」「build」「extract」などの動詞とよくセットになります。
よく使われる動詞
- make A from B(BからAを作る)
- produce A from B(BからAを生産する)
- build A from B(BからAを建てる)
- extract A from B(BからAを抽出する)
セットの例
- make wine from grapes(ブドウからワインを作る)
- produce paper from recycled materials(再生素材から紙を生産する)
- extract oil from seeds(種から油を抽出する)
これらは科学や工業、日常会話でも頻出の表現です。
まとめ
この使い方の「from」は、完成品が原材料と異なる姿・性質を持つときに活躍します。「made from」の構文はとてもよく使われるので、英語学習の初期段階からしっかりと覚えておきたいところです。
特に、「of」との違いを理解することで、より正確な英語表現が可能になります。例文を繰り返し確認し、実際の場面でも使いこなせるようにしていきましょう。
使い方11:分離・除去を表す「from」
「from」を使うことで、何かが他のものから分離・除去される状況を表すことができます。この用法では、物理的または抽象的な「分離」や「除去」を意味します。
たとえば、「権力から追放される」「病気から回復する」「会社を退職する」など、何かが何かから取り除かれる、または隔てられる状況に対して使われます。
例文と解説
The party was ousted from power after eighteen years.
その政党は18年後に権力から追放されました。
→「from power」は、「権力を失って追放された」という意味で、権力の状態から分離されることを表しています。
She saved him from drowning.
彼女は彼を溺れることから救いました。
→「from drowning」は、「溺れること」という危険な状況から救うことを意味しています。この場合、「from」は「危険や障害から分離する」というニュアンスを持っています。
He was removed from his position.
彼は職務から解任されました。
→「from his position」は、「職位からの解任」を意味し、職位という状態から分離されることを表現しています。
補足:この「from」はどんな言葉とよく組み合わさる?
この用法では、「remove」「save」「oust」「rescue」など、分離や除去を意味する動詞と組み合わせることがよくあります。
よく使われる動詞
- remove from(~から除去する)
- save from(~から救う)
- oust from(~から追い出す、解任する)
- rescue from(~から救出する)
- separate from(~から分離する)
セットの例
- remove the obstacles from the path(道から障害物を取り除く)
- rescue the child from danger(子供を危険から救う)
- separate the wheat from the chaff(ふるいにかけて無駄を取り除く)
これらのフレーズは日常生活やビジネスシーンでもよく使われ、特に「save from」や「remove from」は頻繁に耳にする表現です。
まとめ
「from」を使った分離・除去の表現は、物理的なものから抽象的なものに至るまで非常に多岐に渡ります。これらのフレーズは英語でのコミュニケーションにおいて基本的かつ重要な表現ですので、しっかりと覚え、実践的に使えるようにしていきましょう。
使い方12:防止を表す「from」
「from」は、何かが起こるのを防ぐ、または阻止する意味で使用することもあります。この場合、何かが発生しないようにする、もしくはそれを避けるための行動を強調します。防止を表す「from」の使い方は、しばしば「save」「prevent」や「protect」といった動詞とともに使われます。
例文と解説
She saved him from drowning.
彼女は彼を溺れることから救いました。
→「from drowning」は、「溺れる」ことを防ぐという意味で使われています。この文は、彼女が彼を危険な状態から守ったことを示しています。
The guard prevented us from entering the building.
警備員は私たちが建物に入るのを防ぎました。
→「from entering the building」は、建物への侵入を防止したという意味です。「prevent from」という表現が防止の意味でよく使われます。
He protected her from harm.
彼は彼女を危険から守った。
→「from harm」は、「危険」や「害」から守る、またはそれを防ぐという意味です。**「protect from」**はよく使われるフレーズで、保護や防止の意味を持っています。
補足:この「from」はどんな言葉とよく組み合わさる?
防止を表す「from」は、主に以下の動詞とともに使用されます。
よく使われる動詞
- save from(~から救う)
- prevent from(~から防ぐ)
- protect from(~から守る)
- keep from(~から避ける)
- stop from(~から止める)
セットの例
- prevent the disease from spreading(病気が広がるのを防ぐ)
- save the children from danger(子どもたちを危険から救う)
- keep the data from being lost(データが失われないようにする)
これらのフレーズは、防止や保護のコンテキストで非常に有用です。特に、危険を避けたり、望ましくない結果を防ぐ際に使われます。
まとめ
「from」を使った防止の用法は、**「何かが発生するのを防ぐ」**という意味で使われ、日常的に非常に役立つ表現です。「save from」や「prevent from」などのフレーズは、特に危機的な状況においてよく登場しますので、覚えておくと便利です。
使い方13:理由を表す「from」
「from」は、理由や原因を表す際にも使用されます。この場合、「from」は「~による」「~が原因で」という意味で使われ、何かが起こる原因や理由を説明します。何かが発生した背景や状況を明確にするために使われます。
例文と解説
She felt sick from tiredness.
彼女は疲れから気分が悪くなった。
→「from tiredness」は、「疲れが原因で」という意味です。この文は、彼女の気分の悪さが疲れに起因していることを説明しています。
He is suffering from a cold.
彼は風邪で苦しんでいる。
→「from a cold」は、風邪が彼の苦しみの原因であることを示しています。「from」は、何かが原因であることを明確に伝える役割を果たしています。
The company has suffered a loss from poor sales.
その会社は売上不振による損失を被った。
→「from poor sales」は、「売上不振が原因で」損失が生じたことを表しています。何がその結果を引き起こしたのかを具体的に説明する時に「from」が使われます。
補足:この「from」はどんな言葉とよく組み合わさる?
理由を表す「from」は、以下のような動詞や名詞と一緒に使われることが多いです。
よく使われる動詞
- suffer from(~で苦しむ)
- recover from(~から回復する)
- feel from(~によって感じる)
- deter from(~を思いとどまらせる)
- protect from(~から守る)
セットの例
- suffer from stress(ストレスで苦しむ)
- recover from an illness(病気から回復する)
- feel weak from hunger(空腹で弱く感じる)
- deter from making a decision(決定を思いとどまらせる)
これらのフレーズは、特定の状態や感情の原因を示すために広く使用されます。特に、健康や感情、状況に関連する理由を説明する際に便利です。
まとめ
「from」を使った理由の表現は、物事が発生した原因や背景を強調する際に非常に役立ちます。「suffer from」や「recover from」など、日常的に使われるフレーズを覚えておくと、英語で理由や原因を効果的に説明できるようになります。
使い方14:判断の根拠を表す「from」
「from」は、ある情報や証拠に基づいて判断を下す時にも使われます。この場合、「from」は「~に基づいて」「~から判断すると」といった意味で使用され、何かを根拠にして結論を導き出す際に役立ちます。特に、何かを見たり聞いたりした結果としての判断を示す時に使われます。
例文と解説
You can tell a lot about a person from their handwriting.
あなたはその人の手書きから多くのことを知ることができる。
→この文では、「from their handwriting」が根拠です。「手書き」という情報を基にして、その人について多くのことがわかる、という判断を下しています。ここで「from」は手がかりや証拠を示していると解釈できます。
From what I heard, the company’s in deep trouble.
私が聞いたところによると、その会社は深刻な問題を抱えている。
→「From what I heard」は、「私が聞いた情報を基にして」という意味です。この情報から判断して、会社が困難な状況にあると結論しています。「from」は、情報を基にして評価を下す際に使用されます。
I can tell from his expression that he’s upset.
彼の表情から、彼が怒っていることがわかる。
→この場合、「from his expression」が根拠となっています。表情を見て、その人が怒っているという判断をしています。「from」は感覚的な証拠や観察結果に基づいています。
補足:この「from」はどんな言葉とよく組み合わさる?
判断を表す「from」は、以下のような言葉とよく組み合わさります。
よく使われる動詞
- tell from(~からわかる)
- judge from(~から判断する)
- learn from(~から学ぶ)
- hear from(~から聞く)
- decide from(~から決定する)
セットの例
- tell from the way someone talks(誰かの話し方からわかる)
- judge from the evidence(証拠から判断する)
- learn from experience(経験から学ぶ)
- hear from a reliable source(信頼できる情報源から聞く)
これらのフレーズは、直接的な証拠や情報源を元にして、物事を推測したり、結論を導いたりする際に使用されます。
まとめ
「from」を使った判断の根拠の表現は、相手の行動や言動、情報源に基づいて何かを評価する時に役立ちます。「tell from」「judge from」など、具体的な証拠に基づいて物事を理解するために使う表現です。英語での判断を行う際にこの用法を理解し、活用することで、より正確な表現が可能になります。
この記事を書いた人

- イギリス人で英語と日本語のバイリンガルです!言語が大好きなので、毎日日本語を勉強しています。日本人があまり知らないネイティブ表現を紹介できれば嬉しいです。