前置詞a / perの奥深き世界を徹底解説!前置詞の世界を分析しようシリーズ

英語には、一見シンプルに見えても、実は奥が深い前置詞が多く存在します。その中でも「a」や「per」は、日常会話やビジネス英語、学術的な文脈でも頻繁に使われる非常に重要な前置詞です。この記事では、それぞれの使い方を明確に区別しながら、例文付きで丁寧に解説していきます。


使い方1:「a」「per」が表す単位ごとの割合

「a」や「per」は、「〜ごとに」「〜につき」という意味で使われる前置詞です。時間、距離、人数、価格など、何かの単位に対する割合を示すときに用いられます。この用法では、「1時間あたり50マイル」「1キロあたり50ペンス」「一晩あたり1人50ポンド」といった表現が代表的です。

「a」はやや口語的で日常的な表現に多く、「per」はフォーマルまたは書き言葉、ビジネス英語や統計データなどで好まれます。文脈によってどちらを使うかを判断することで、より自然な英語表現が可能になります。


例文と解説

They cost 50p a kilo.
それは1キロあたり50ペンスです。
→「a kilo」で「1キロあたり」という意味です。「a」はここで「per」のカジュアル版と考えると分かりやすいです。

I can type 50 words a minute.
私は1分間に50語入力できます。
→「a minute」は「1分ごとに」の意味。スピードや能力の単位表現によく使われます。

He was driving at 50 miles an hour.
彼は時速50マイルで運転していました。
→「an hour」は「1時間あたり」の意味で、「per hour」と同じです。

Rooms cost £50 per person, per night.
部屋の料金は1人1泊あたり50ポンドです。
→フォーマルな表現。「per person」「per night」のように2つの基準で計算される場合、両方に「per」をつけて明確にします。

France consumes around 200,000 tonnes of cocoa per year.
フランスは年間約20万トンのカカオを消費しています。
→「per year」で「1年あたり」の意味。統計や年次データの表現に使われます。

This country has a higher crime rate per 100,000 of the population.
この国の犯罪率は人口10万人あたりで見ても高いです。
→「per 100,000 of the population」は、統計的な比率を表す定番のフレーズです。


補足:この「a」「per」はどんな言葉とよく組み合わさる?

この用法の「a」や「per」は、以下のような語と非常によく組み合わさります:

  • a minute / per minute(1分あたり)
  • a kilo / per kilo(1キロあたり)
  • a day / per day(1日あたり)
  • a person / per person(1人あたり)
  • a night / per night(1泊あたり)
  • per year(年あたり)
  • per 100,000(10万人あたり)

セットで覚えておくと便利な定型フレーズ:

  • miles per hour(時速)
  • words a minute(1分間あたりの語数)
  • £10 a head(1人あたり10ポンド)

「a」は比較的カジュアルで話し言葉に向いており、「per」は文書やビジネス文脈、公式な統計情報などに適しています。


使い方1まとめ

「a」や「per」は、単位ごとの割合や頻度を表すときに非常に役立つ前置詞です。「〜ごとに」「〜につき」といった日本語訳に対応し、英語の数量的・時間的な表現に不可欠です。英語を自然に使いこなすためには、この「a / per」のニュアンスの違いや使い分けをしっかり身につけることが重要です。

使い方2:統計やビジネス文脈で使われる「per」の正式な表現

前置詞「per」は、統計的なデータ、契約文書、ビジネスレポート、法律文書など、フォーマルで精密な表現が求められる場面で多用されます。「〜につき」「〜ごとに」といった意味で、単位あたりの割合や数量を正確に示すのが特徴です。

特に「per person(1人あたり)」「per year(年間)」「per unit(1単位あたり)」「per 100,000(10万人あたり)」などは、経済、医療、法律など幅広い分野で登場します。このような用法を理解することで、英語の資料や論文を読む力が格段に上がります。


例文と解説

Rooms cost £50 per person, per night.
部屋の料金は1人1泊あたり50ポンドです。
→「per person」「per night」のように、2つの異なる基準で明確に料金が設定されています。これはビジネス英語やホテル予約サイトでも頻出の表現です。

France consumes around 200,000 tonnes of cocoa per year.
フランスは年間約20万トンのカカオを消費しています。
→「per year」は「1年あたり」という意味で、統計データに頻繁に使われます。

This country has a higher crime rate per 100,000 of the population.
この国の犯罪率は、人口10万人あたりで見ても高いです。
→「per 100,000」は、公的な報告書や国際比較などで使われる専門的な表現です。

The company makes a profit of $5 per unit.
この会社は1製品あたり5ドルの利益を得ています。
→「per unit」はビジネス用語で「製品単位ごとに」の意味。会計・販売関連の表現でよく見られます。

We produce 1,000 litres of wine per hectare annually.
私たちは毎年、1ヘクタールあたり1,000リットルのワインを生産しています。
→「per hectare」は農業や工業の生産効率を表すときに使われる単位です。


補足:この「per」はどんな言葉とよく組み合わさる?

このフォーマルな「per」は、以下の語と非常に頻繁に使われます:

  • per person(1人あたり)
  • per night(1泊あたり)
  • per unit(1単位あたり)
  • per year(1年あたり)
  • per hour(1時間あたり)
  • per 100,000(10万人あたり)
  • per day(1日あたり)
  • per capita(一人当たり)

セットで覚えておくと便利なフレーズ:

  • per capita income(1人あたりの所得)
  • price per unit(1単位あたりの価格)
  • cases per 100,000 people(10万人あたりの症例数)
  • cost per night(一泊あたりの料金)

「per」は精密性が求められる文章や文書で好まれるため、IELTSやTOEFL、ビジネス英語の試験でもよく出題されるポイントです。


使い方2まとめ

前置詞「per」は、フォーマルかつ正確な割合を伝えるための重要な表現です。特に統計やビジネス、契約、医療、行政の文脈では、この「per」が不可欠です。数値の信頼性や意味をきちんと伝えるためには、この前置詞の使い方に習熟しておくことが非常に重要です。

次回は、「a」と「per」の使い分けや、より特殊な例について詳しく見ていきましょう。

使い方3:aとperの使い分けのコツ

前置詞 「a」「per」 はどちらも「〜につき」「〜ごとに」といった意味で使われますが、文体や場面によって使い分ける必要があります。

基本的な違い

  • 「a」 は口語的・カジュアルな文脈に多く使われます。会話や広告などで頻出です。
  • 「per」 はフォーマルな文書・統計・技術的な内容でよく使われます。学術論文、ビジネス、法律関係の英文での使用が目立ちます。

つまり、どちらも意味はほぼ同じでも、使う状況・文体のトーンに合わせて選ぶのがポイントです。


例文と解説

I can type 50 words a minute.
私は1分間に50語タイプできます。
→ 「a minute」は口語的で自然な響き。日常会話や実用英語の中でよく使われます。

Typing speed: 50 words per minute.
タイピング速度:1分あたり50語。
→ 「per minute」は技術的で公式な表現。履歴書やスキルシート、検定結果などで見かけます。

We’re driving at 60 miles an hour.
私たちは時速60マイルで運転しています。
→ 会話的で自然なフレーズ。聞き手に親しみやすい印象を与えます。

Speed limit: 60 miles per hour.
制限速度:時速60マイル。
→ 公的標識、運転マニュアルなどに使われる表現で、よりフォーマルです。

Prices start at $10 a person.
料金は1人あたり10ドルからです。
→ 宿泊施設や飲食店の口調でよく見られる形式。

Admission fee: $10 per person.
入場料:1人あたり10ドル。
→ 公式文書や案内板などで多用されます。


補足:使い分けのヒントとなる例とよく使われる表現

「a」が使われやすい場面・表現:

  • a day(一日あたり)
  • a week(一週間あたり)
  • a kilo(1キロあたり)
  • a person(一人あたり)
  • a minute(1分あたり)

よく使われるフレーズ:

  • twice a week(週に2回)
  • 50p a kilo(1キロあたり50ペンス)
  • once a year(年に一回)

「per」が使われやすい場面・表現:

  • per capita(一人あたり、特に統計)
  • per year(年間あたり)
  • per person(1人あたり)
  • per hour(1時間あたり)
  • per 100,000(10万人あたり)

よく使われるフレーズ:

  • cost per unit(1単位あたりのコスト)
  • income per capita(1人あたりの所得)
  • speed: 80 km per hour(時速80km)

使い方3まとめ

「a」と「per」は、意味的には非常に近いものの、使用する文脈やトーンによって選び分けるべき前置詞です。日常会話や実用英語では「a」、フォーマルな文章や数値的・統計的な内容では「per」が適しています。

この違いを理解し、自然に使い分けられるようになると、場面に応じた英語表現の選択力が大きく向上します。英作文やスピーキング、さらにはIELTSやTOEICなどの試験でも高評価を狙える力につながります。

この記事を書いた人

いぎリス
いぎリス
イギリス人で英語と日本語のバイリンガルです!言語が大好きなので、毎日日本語を勉強しています。日本人があまり知らないネイティブ表現を紹介できれば嬉しいです。