前置詞「under」の奥深き世界を徹底解説!前置詞の世界を分析しようシリーズ

前置詞「under」は非常に多くの使い方があり、その意味や使い方を正確に理解することで、英語をより自然に使いこなすことができます。今回は、前置詞「under」の使い方を一つずつ深掘りし、それぞれの使い方に対する理解を深めていきます。


使い方1:位置を表す「下に」

前置詞「under」の最も基本的な使い方は、何かの下に位置していることを表す用法です。この使い方では、「under」は物理的に何かが下にあることを示す際に使います。何かの下に物や人物がある場合に使い、英語の中で最も一般的な使い方です。

例えば、物を置く位置や、人や動物が通る場所を指すときに使用されます。


例文と解説

Have you looked under the bed?
ベッドの下を見ましたか?
→ この例では、「under the bed」というフレーズで、物理的にベッドの下を指しています。物がどこにあるか、または物を探しているときに使う一般的な表現です。

She placed the ladder under the window.
彼女は梯子を窓の下に置いた。
→ この文では、「under the window」で窓の下に梯子を置く動作を表しています。「under」を使うことで、物の位置関係が明確に示されています。

The dog squeezed under the gate and ran into the road.
犬は門の下をくぐり抜け、道に走っていった。
→ この場合、犬が物理的に門の下を通り抜けるシーンを描いており、「under」が通り抜ける場所を指しています。


補足:この「under」はどんな言葉とよく組み合わさる?

「under」はよく以下の言葉と一緒に使われます。これらのフレーズを覚えると、英語でより自然に使うことができます。

  • under the bed(ベッドの下)
  • under the table(テーブルの下)
  • under the tree(木の下)
  • under the chair(椅子の下)
  • under the bridge(橋の下)

例文:

  • I found my keys under the table.
    私はテーブルの下で鍵を見つけました。
  • The cat is hiding under the tree.
    猫は木の下に隠れています。

まとめ

使い方1では、「under」が物理的な位置を示す基本的な使い方について解説しました。物が下に位置していることを表す場合、非常に多くのシチュエーションで使われる表現です。日常会話でもよく登場するため、しっかりと覚えておくと便利です。

使い方2:何かに覆われている、または水面下にある

前置詞「under」は、何かが覆いかぶさっている、あるいは水面下にある場合にも使われます。この使い方では、物が他のものに覆われている状態や、何かの下に埋もれている状態を表す際に使用されます。

「under」は、物理的に何かに覆われたり、何かの影響を受けている場合に使われることが多いです。


例文と解説

The boat lay under several feet of water.
そのボートは数フィートの水の下に横たわっていた。
→ この例文では、「under several feet of water」で水の下にボートがあることを示しています。何かが水面下にあることを表す場合に「under」を使います。

The car was parked under the tree, so it was covered with leaves.
その車は木の下に駐車されていたので、葉で覆われていた。
→ ここでは、「under the tree」で木の下に車が駐車されていることを表し、その結果葉が車に覆いかぶさることを示しています。


補足:この「under」はどんな言葉とよく組み合わさる?

「under」は以下の言葉とよく一緒に使われます。このようなフレーズを覚えておくと、より自然に使えるようになります。

  • under the surface(表面下)
  • under water(水中で)
  • under the blanket(毛布の下)
  • under the snow(雪の下)
  • under the covers(布団の下)

例文:

  • The treasure was hidden under the surface of the ground.
    宝物は地面の表面下に隠されていました。
  • The fish are swimming under the water.
    魚は水中を泳いでいます。

まとめ

使い方2では、「under」が覆われているまたは水面下にある状態を表す用法について解説しました。物が何かに覆われていたり、何かの下にある状況は、「under」を使って表現できます。日常的に使えるフレーズも多いため、しっかりと覚えて活用しましょう。

使い方3:何かが「より少ない」、または「若干年齢が低い」場合

前置詞「under」は、何かが「より少ない」という意味で使われることもあります。この使い方では、量や年齢、値段などが「基準よりも少ない」場合に使用します。

「under」は、数量や金額、年齢などが制限を超えない場合や、何かが基準よりも低いことを示す際に用います。


例文と解説

an annual income of under £10,000
年収が1万ポンド未満
→ ここでは、「under £10,000」で年収が10,000ポンドより少ないことを表現しています。「under」は金額が基準より低い場合によく使われます。

I’m actually in the film for just under two minutes.
実際、私はその映画には2分未満の時間しか出ていません。
→ 「under two minutes」では、映画に登場する時間が2分未満であることを示しています。

Nobody under 18 is allowed to buy alcohol.
18歳未満の人はアルコールを購入できません。
→ この例では、18歳より「under」である場合、アルコールを購入できないことを示しています。


補足:この「under」はどんな言葉とよく組み合わさる?

「under」は数量や年齢、時間などの基準を示す際に使われることが多いです。以下の言葉と一緒に使われることが多いので覚えておくと便利です。

  • under age(未成年)
  • under budget(予算未満)
  • under the limit(制限以内)

例文:

  • The club doesn’t allow anyone under 21 to enter.
    そのクラブでは21歳未満の人の入場を許可していません。
  • The project was completed under budget.
    プロジェクトは予算未満で完了しました。

まとめ

使い方3では、「under」が何かが基準より少ない場合に使われることを解説しました。金額や年齢、時間などで、基準を下回る状態を表す際に有用です。日常会話やビジネスシーンでもよく使われる表現なので、しっかりと覚えておきましょう。

使い方4:何かの影響を受けている場合

前置詞「under」は、ある影響や状態にあることを表すためにも使われます。この使い方では、外的な影響、圧力、または状況にある状態を示します。

例えば、物理的な力や、精神的なプレッシャー、またはある規制や制約の下で何かが行われている場合に使われます。


例文と解説

The wall collapsed under the strain.
壁はその圧力に耐えられず崩れた。
→ 「under the strain」で、壁が「圧力の影響」を受けて崩れたことを示しています。ここでは外的な力(圧力)に対しての反応を表しています。

I’ve been feeling under stress lately.
最近、ストレスを感じています。
→ 「under stress」は、「ストレスに影響を受けている状態」を表しており、この場合は精神的なプレッシャーを指しています。

I’m under no illusions about what hard work this will be.
この仕事がどれだけ大変か、私は全く幻想を抱いていません。
→ 「under no illusions」は、幻想にとらわれないという意味です。自分が現実的に物事を捉えている状態を示しています。

You’ll be under anaesthetic, so you won’t feel a thing.
麻酔がかかっているので、何も感じないでしょう。
→ ここでは「under anaesthetic」で、麻酔の影響を受けている状態を表しています。


補足:この「under」はどんな言葉とよく組み合わさる?

「under」は、外部からの影響や圧力を受けている状態を表す場合に多く使われます。以下の言葉とよく組み合わさります。

  • under pressure(圧力下で)
  • under attack(攻撃を受けて)
  • under threat(脅威にさらされて)
  • under investigation(調査中で)
  • under treatment(治療中で)

例文:

  • The country is under attack from all sides.
    その国は四方八方から攻撃を受けています。
  • The company is under investigation for fraud.
    その会社は詐欺の調査を受けています。

まとめ

使い方4では、「under」が何かの影響を受けている状態を示すことを解説しました。物理的な圧力、精神的なプレッシャー、または法的・行政的な影響など、さまざまな状況において「under」を使うことができます。この使い方は非常に多くの場面で使われるので、実生活でも役立つ表現です。

使い方5:何かの支配・管理下にある場合

前置詞「under」は、支配や管理の下にあることを示す場合にも使用されます。この使い方では、ある権限や支配を受けている状態を指します。

例えば、国家の支配下にあることや、ある人や機関に管理されている状態などが含まれます。


例文と解説

The country is now under martial law.
その国は現在、戒厳令下にあります。
→ ここでは「under martial law」で、国家が戒厳令という特別な支配・管理下に置かれていることを示しています。

The coinage was reformed under Elizabeth I.
貨幣制度はエリザベス1世の治世の下で改革されました。
→ 「under Elizabeth I」で、エリザベス1世の支配下で改革が行われたことを意味します。

She has a staff of 19 working under her.
彼女のもとで19人のスタッフが働いています。
→ 「under her」で、彼女が管理しているスタッフであることを示しています。

Under its new conductor, the orchestra has established an international reputation.
新しい指揮者の下で、オーケストラは国際的な評判を築きました。
→ ここでは「under its new conductor」で、新しい指揮者の管理下でオーケストラが成功を収めたことを表しています。


補足:この「under」はどんな言葉とよく組み合わさる?

「under」は支配や管理に関連する表現として、次のような言葉とよく組み合わさります。

  • under control(制御下に)
  • under supervision(監督下に)
  • under authority(権限下に)
  • under the leadership(リーダーシップ下で)
  • under the guidance(指導下で)

例文:

  • The project is under the control of the project manager.
    プロジェクトはプロジェクトマネージャーの管理下にあります。
  • The workers are under the supervision of the safety officer.
    作業員は安全担当者の監督下にあります。

まとめ

使い方5では、「under」が支配や管理の下にあることを示す場合の使い方を解説しました。この用法は、権限を持つ人物や団体の管理下で何かが行われている状態を表現する際に使われます。社会、組織、あるいは国家における管理や支配の表現に非常に便利な表現です。

使い方6:契約や法律、システムに基づいて

前置詞「under」は、契約、法律、またはシステムに基づく状態を表すためにも使用されます。この用法では、特定の規則や合意に従って行動する、あるいは何かが法的または制度的な基準に基づいていることを示します。

例えば、法律や契約の下で行われている行動や取り決めを表す際に使われます。


例文と解説

A man was detained under the Mental Health Act.
ある男性は精神保健法に基づいて拘留されました。
→ 「under the Mental Health Act」で、精神保健法という法的な枠組みの下で拘留されたことを示しています。

Under the terms of the lease, you had no right to sublet the property.
賃貸契約の条件に従い、あなたにはその物件をサブレットする権利はありませんでした。
→ 「under the terms of the lease」で、賃貸契約の条項に基づいて行動が規定されていることを表しています。

Is the television still under guarantee?
そのテレビはまだ保証期間内ですか?
→ 「under guarantee」で、保証期間内であることを示しています。ここでは、特定の制度(保証)に基づいていることを意味します。


補足:この「under」はどんな言葉とよく組み合わさる?

「under」は契約や法律、システムに関連する表現として、次のような言葉とよく組み合わさります。

  • under agreement(契約のもとで)
  • under the law(法律の下で)
  • under the rules(規則の下で)
  • under the contract(契約に基づいて)
  • under the jurisdiction(管轄権のもとで)

例文:

  • The sale was conducted under the terms of the agreement.
    販売は契約の条件に基づいて行われました。
  • The project will be completed under the rules set by the committee.
    プロジェクトは委員会が定めた規則の下で完了します。

まとめ

使い方6では、「under」が契約、法律、またはシステムに基づく状態を表す場合の使い方を解説しました。この用法は、正式な合意や法的な規範に従って何かが行われていることを示す際に非常に便利です。法律的な文脈や契約書などで頻繁に登場します。

使い方7:特定の名前、タイトル、リスト内での位置

前置詞「under」は、名前、タイトル、リスト内での位置を示す際にも使用されます。この用法では、特定のカテゴリーやセクションに含まれている、または位置づけられていることを表現します。

例えば、書籍や目録、リストなどの項目内で特定の場所や見出しを示すために使われます。


例文と解説

She also wrote under the pseudonym of Barbara Vine.
彼女は「バーバラ・ヴァイン」という筆名で書いていました。
→ 「under the pseudonym of Barbara Vine」で、「バーバラ・ヴァイン」という名前で書いていることを示しています。

If it’s not under ‘sports’, try looking under ‘games’.
それが「スポーツ」のセクションにない場合は、「ゲーム」のセクションを探してみてください。
→ 「under ‘sports’」や「under ‘games’」は、リストやカテゴリー内の位置を表しています。


補足:この「under」はどんな言葉とよく組み合わさる?

「under」は、名前やリスト、タイトルなどの位置に関連して、次のような言葉と一緒に使われることが多いです。

  • under the heading(見出しの下で)
  • under the name(名前のもとで)
  • under the title(タイトルの下で)
  • under the section(セクション内で)
  • under the category(カテゴリ内で)

例文:

  • The book is listed under the heading ‘Fiction’.
    その本は「フィクション」の見出しの下でリストされています。
  • The product is found under the section ‘Electronics’.
    その製品は「エレクトロニクス」のセクション内で見つかります。

まとめ

使い方7では、「under」が特定の名前、タイトル、リスト内での位置を示す場合の使い方を解説しました。この用法は、書籍やリスト、カテゴリーなどの中での配置や分類を表現する際に役立ちます。特に文書やデータベースの中で何かを探す際に重要な表現となります。

使い方8:進行中・変化中のプロセスを示す「under」

「under」は、「~の最中である」「~の過程にある」といった進行中のプロセスや変化を表すときにも使われます。これは、ある事象やプロジェクトが完了しておらず、現在進行形で進んでいることを強調する表現です。

たとえば、建物が建設中であったり、物事が調査中・検討中であったりするときに、「under construction」「under investigation」「under discussion」などの形で用いられます。この用法は、ビジネス英語や報道、公式文書などで特によく登場します。


例文と解説

The hotel is still under construction.
そのホテルはまだ建設中です。
→ 「under construction」は、「建設中」という状態を明確に示す定型表現です。未完成であること、進行中であることを端的に伝えています。

The matter is under investigation.
その件は現在調査中です。
→ 「under investigation」は、「調査が行われている最中」という意味になります。公式な言い回しとして、報道機関や警察の発表でも頻出します。

Our proposal is currently under review.
私たちの提案は現在審査中です。
→ 「under review」は、「検討されている途中」であることを示し、結果がまだ出ていないことを暗に含んでいます。

The product is under development.
その製品は開発中です。
→ 「under development」は、技術やプロジェクトがまだ完成に至っていないことを示す表現です。


補足:この「under」はどんな言葉とよく組み合わさる?

この用法の「under」は、特定の名詞とよくコロケーション(連語)として用いられます。以下のような組み合わせが特に一般的です。

  • under construction(建設中)
  • under investigation(調査中)
  • under development(開発中)
  • under review(審査中・検討中)
  • under discussion(議論中)
  • under negotiation(交渉中)
  • under repair(修理中)
  • under examination(試験中・精査中)
  • under consideration(検討中)

例文:

  • The issue is under serious discussion among the board members.
    その問題は取締役たちの間で真剣に議論されています。
  • The system is currently under repair.
    そのシステムは現在修理中です。

まとめ

この用法の「under」は、「進行中のプロセス」「未完了の状態」を表す非常に便利な表現です。日常英会話からビジネスシーン、法的文書や報道に至るまで幅広く用いられ、文法的にも簡潔でありながら情報量の多い表現となります。名詞との組み合わせにより定型表現として覚えておくと、英語表現の幅が一気に広がります。

使い方9:ある名前のもとで、または特定の名義を使って

「under」は、特定の名前や名義で行われていることを示す際にも使用されます。これは、何かがある名義別名で実行されていることを表現する場合に使われる表現です。

この用法では、実際の行動が名前を使って行われていることを意味します。たとえば、著作物があるペンネームや名前で書かれている場合や、別の名義で活動している場合に使われます。


例文と解説

She also wrote under the pseudonym of Barbara Vine.
彼女は「バーバラ・ヴァイン」というペンネームで書いたこともあります。
→ 「under the pseudonym of Barbara Vine」では、彼女がバーバラ・ヴァインという名前を使って書いたことを示しています。

The project was carried out under the name of the University.
そのプロジェクトは大学の名義で実施されました。
→ 「under the name of the University」は、大学の名義で行われたことを示しています。


補足:この「under」はどんな言葉とよく組み合わさる?

「under」は、次のような名義や名前と一緒に使われることが多いです。

  • under the pseudonym(ペンネームで)
  • under the name of(~という名義で)
  • under the alias(偽名で)
  • under the title of(~というタイトルで)
  • under the brand name(ブランド名のもとで)

例文:

  • The artist exhibited under the pseudonym of “Shadow.”
    そのアーティストは「シャドウ」というペンネームで展示を行いました。
  • He signed the contract under his own name.
    彼は自分の名前で契約にサインしました。

まとめ

使い方9では、「under」がある名前や名義で行われることを示す使い方を解説しました。この用法は、ペンネーム、偽名、タイトル、ブランド名などで何かが実行されていることを表現する際に非常に便利です。名前を使って行う行動や仕事を強調する際に役立つ表現です。

この記事を書いた人

いぎリス
いぎリス
イギリス人で英語と日本語のバイリンガルです!言語が大好きなので、毎日日本語を勉強しています。日本人があまり知らないネイティブ表現を紹介できれば嬉しいです。