前置詞apart fromの奥深き世界を徹底解説！前置詞の世界を分析しようシリーズ

英語の前置詞「apart from」は、日常会話からビジネス英語まで幅広く使われる重要な表現の一つです。しかし、意味が「〜を除いて」「〜に加えて」と異なる文脈で使われるため、正確な理解が求められます。本記事では、「apart from」の2つの基本的な使い方を丁寧に解説し、英語力アップを目指す皆さんに役立つ情報をお届けします。

使い方１：except for（〜を除いて）
- 例文と解説
- 補足：この「apart from」はどんな言葉とよく組み合わさる？
使い方２：in addition to（〜に加えて）
- 例文と解説
- 補足：この「apart from」はどんな言葉とよく組み合わさる？
まとめ

使い方１：except for（〜を除いて）

「apart from」が「〜を除いて」「〜以外は」の意味で使われる場合、何かを除外して話す際に用いられます。この使い方は、文の中で特定の要素を除いて他はすべて含まれるというニュアンスを表します。特に、タスクの進捗や条件などを述べる際によく使用されます。

この表現は「except for」や「other than」と意味が近く、置き換えも可能な場面が多いですが、ややカジュアルで柔らかい印象を与えるのが特徴です。

例文と解説

I’ve finished apart from the last question.
最後の質問以外は終わりました。

→ この文では、「最後の質問を除いては完了している」ということを表しており、未完了の部分を限定して伝えています。

Nothing went wrong, apart from the weather.
天気以外はすべて順調でした。

→ トラブルの原因が「天気」だけであることを強調する使い方です。

補足：この「apart from」はどんな言葉とよく組み合わさる？

apart from the last (〜の最後を除いて)
apart from the fact that (〜という事実を除けば)
apart from minor issues (小さな問題を除けば)
apart from that (それ以外は)

これらのフレーズは会話やビジネス英語でも非常によく使われます。

使い方２：in addition to（〜に加えて）

もう一つの用法は、「〜に加えて」「〜のほかに」といった意味で、追加的な情報を伝えるときに使われます。この使い方では、リストや条件、状況を追加して述べる際に便利で、英語表現を豊かにする手助けとなります。

この意味で使うときは、「besides」「as well as」「in addition to」などと意味が近く、内容を補足的に広げたいときにぴったりです。

例文と解説

Apart from their house in London, they also have a villa in Spain.
ロンドンの家に加えて、彼らはスペインに別荘も持っています。

→ 「apart from」が「〜に加えて」の意味で使われており、所有している家が一つではないことを強調しています。

It was a difficult time. Apart from everything else, we had financial problems.
他のあらゆる問題に加えて、私たちは経済的な問題も抱えていました。

→ 「everything else（他のすべて）」に加えて、追加で重大な問題があったことを述べています。

You’ve got to help. Apart from anything else, you’re my brother.
助けなきゃだめだよ。何より、君は僕の兄弟だし。

→ 「apart from anything else」は、「ほかの理由はともかく、最も重要な理由は」というニュアンスで使われています。

補足：この「apart from」はどんな言葉とよく組み合わさる？

apart from that (それに加えて)
apart from anything else (何よりも)
apart from financial issues (経済的な問題に加えて)
apart from their job (仕事に加えて)

この用法では、追加の情報をスムーズに紹介する表現としてよく見られます。

まとめ

前置詞「apart from」は、英語では「除外」または「追加」という2つの対照的な使い方で頻繁に登場します。その意味の違いは文脈によって決まるため、例文とともに理解を深めることが大切です。「〜を除いて」と言いたいのか、「〜に加えて」と言いたいのかを明確にすることで、正確な英文が書けるようになります。

ビジネス文書や英会話の中でも非常に汎用性が高い表現なので、場面ごとに使い分けられるようになれば、あなたの英語力は確実に一段階上がるでしょう。