前置詞depending onの奥深き世界を徹底解説!前置詞の世界を分析しようシリーズ

英語には、状況や条件によって結果が変わることを表現するための便利なフレーズが多数存在します。その中でも「depending on」は、柔軟性と精密さを兼ね備えた重要な前置詞の一つです。この記事では、「depending on」の正しい使い方、例文、よく使われるパターンについて詳しく見ていきましょう。
使い方:状況や条件によって異なることを表す「〜によって」「〜に応じて」
「depending on」は、「〜によって」「〜に応じて」「〜次第で」という意味を持つ前置詞句です。状況、条件、情報源、視点などによって結果が変わる場面で使われます。日常会話からビジネス文書、学術的な表現まで、幅広く活用されている非常に汎用性の高い表現です。
この表現は、動詞「depend(依存する、〜次第である)」の現在分詞「depending」に、前置詞「on」がついた形で、「depending on + 名詞(句)」の形で使用されます。主節の内容が、その後の条件に「依存する」「左右される」ことを示すため、文全体の意味に柔軟性を持たせることができます。
たとえば、「Depending on the weather, we may go hiking(天気次第でハイキングに行くかもしれない)」というように、未来の出来事が特定の要因に依存していることを自然に表現できます。
例文と解説
Starting salary varies from £26,000 to £30,500, depending on experience.
初任給は26,000ポンドから30,500ポンドの間で異なります(経験に応じて)。
→ ここでは、「depending on experience」が、給料の額がどのように決まるかを説明しています。「経験に応じて変わる」というニュアンスが明確に伝わります。
He either resigned or was sacked, depending on who you talk to.
彼は辞職したとも、解雇されたとも言われている(誰に聞くかによって)。
→ 「depending on who you talk to」は、「誰に話を聞くかによって話が違う」という意味です。このように情報源や視点の違いによるバリエーションを表すのにも使えます。
The number of participants will vary depending on the time of day.
参加者の数は時間帯によって変わります。
→ 「depending on the time of day」は、「時間帯次第で」という意味。イベントや調査など、時間帯によって傾向が変わる場合に頻出です。
Depending on your needs, we can offer a custom plan.
お客様のニーズに応じて、カスタムプランをご提案できます。
→ この文では、「depending on your needs」で、ニーズに応じて対応を変える柔軟な姿勢を表しています。ビジネスやサービスの説明に便利です。
Depending on the outcome, we might reconsider our decision.
結果次第では、私たちの決定を再考する可能性があります。
→ 結果に左右される、という条件つきの表現。「depending on」は、予測や仮定を述べる際にも非常に使いやすいです。
補足:この「depending on」はどんな言葉とよく組み合わさる?
「depending on」は、以下のような語と一緒によく使われます。主に条件・要素・情報源・視点などを表す語と組み合わさることで、文の意味に幅を持たせることができます。
- depending on experience(経験によって)
- depending on the situation(状況によって)
- depending on the weather(天気次第で)
- depending on the outcome(結果に応じて)
- depending on your needs(ニーズに応じて)
- depending on who you ask(誰に聞くかによって)
これらのパターンは特に会話や説明で頻繁に登場しますので、覚えておくと表現の幅が一気に広がります。
まとめ
「depending on」は、英語で柔軟に条件や状況を示すために非常に便利な表現です。特に、未来の行動が変わる可能性を示したいときや、意見や結果が変わることを前提に話すときに重宝されます。
- 意味:〜に応じて、〜によって、〜次第で
- 形式:depending on + 名詞(句)
- 主な用途:状況、経験、結果、視点などの変化を示す
- 使用シーン:日常会話、ビジネス英語、説明・提案文、仮定の条件表現など
「depending on」を使いこなすことで、より自然で論理的な英語表現が可能になります。条件付きの話題が出たら、この表現を積極的に活用してみてください!
この記事を書いた人

- イギリス人で英語と日本語のバイリンガルです!言語が大好きなので、毎日日本語を勉強しています。日本人があまり知らないネイティブ表現を紹介できれば嬉しいです。