前置詞forの奥深き世界を徹底解説!前置詞の世界を分析しようシリーズ パート1

英語学習者にとって頻出でありながら、その多彩な用法が混乱を招く前置詞の一つが「for」です。この記事では、「for」の用法を20に分けて丁寧に解説していきます。まずは、「誰かのためのもの/どこかに向けたもの」であることを示す用法(意味1)からスタートします!


目次
  1. 使い方1:誰かが使う/所有するための対象や、目的地・用途を示す
  2. 使い方2:誰かや何かを助けるために(in order to help somebody/something)
  3. 使い方3:目的や機能を示す(used to show purpose or function)
  4. 使い方4:理由や原因を示す(used to show a reason or cause)
  5. 使い方5:何かを得るために(in order to obtain something)
  6. 使い方6:時間の長さを示す(used to show a length of time)
  7. 使い方7:距離を表す(used to show a distance)
  8. 使い方8:目的地を示す(used to show where somebody/something is going)
  9. 使い方9:予定・スケジュールされた時間を表す(used to show that something is arranged or intended to happen at a particular time)
  10. 使い方10:出来事が起こる場面・機会を表す(used to show the occasion when something happens)

使い方1:誰かが使う/所有するための対象や、目的地・用途を示す

 「for」は、「〜のためのもの」や「〜に向けて」という意味で使われる非常に基本的な用法です。これは英語を学ぶうえで最初に出会う「for」の感覚であり、文中で「誰のために」「どこに向かって」「何の用途で」存在するのかを明確にします。

 たとえば、「このプレゼントはあなたのものだよ」と伝えるときには “This present is for you.” と言い、受取人を示します。また、「子供向けの本」と言いたいときには “a book for children” のように使われます。

 この用法は、シンプルながらもあらゆる文脈に登場する基本的な構文ですので、しっかりと感覚をつかんでおきましょう。


例文と解説

1. There’s a letter for you.
あなた宛ての手紙があります。

→ 「for you」は「あなたのための(宛ての)」という意味で、「誰が対象か」を明確にしています。

2. It’s a book for children.
これは子供向けの本です。

→ この場合、「for children」は「子供が読むことを想定した」という目的・対象を示します。

3. We got a new table for the dining room.
私たちはダイニングルーム用の新しいテーブルを買いました。

→ 「for the dining room」は「ダイニングルームに置くための」という用途の説明です。

4. This is the place for me.
ここは私にぴったりの場所です。

→ ここでは「for me」が「自分にとって適した場所」という意味合いを持っています。


補足:この「for」はどんな言葉とよく組み合わさる?

この基本的な使い方の「for」は、以下のような語句と特によく一緒に使われます:

  • for you / me / him / her(誰か宛てに)
  • for children / adults(対象年齢層)
  • for the kitchen / bedroom / office(使用場所)
  • for the weekend / for the holidays(時期に合わせた準備)
  • a gift / present / surprise for 〜(〜への贈り物)

これらの語と一緒に使うことで、所有・目的・対象などの関係を明確に表現できます。


まとめ

「for」の最も基本的な用法は、「誰かのためのもの」「何かの用途・目的地に向けたもの」を示すことです。とてもシンプルながらも、英語のあらゆる文脈において頻繁に登場する表現であり、確実に理解しておく必要があります。

使い方2:誰かや何かを助けるために(in order to help somebody/something)

 この使い方の「for」は、「〜のために何かをしてあげる」「〜に代わって何かをする」といった、「助ける」「代行する」というニュアンスを持ちます。英会話でも非常に頻出で、友達や同僚とのやりとりの中で自然と出てくる表現です。

 「for」の後には、助ける対象(人や集団)がきます。そして、文全体としては、「誰のために行動しているのか」を示す形になります。この用法では、動作主と助けられる対象の関係性に焦点が置かれるのが特徴です。


例文と解説

1. What can I do for you?
何かお手伝いできることはありますか?

→ 「for you」は「あなたのために」という意味で、親切心やサービスの申し出を表します。店員やカスタマーサービスでよく使われます。

2. Can you translate this letter for me?
この手紙を私のために翻訳してくれますか?

→ 「for me」は「私の代わりに・私の助けになるように」という意味。誰かが他の人のために何かをする、典型的な「助け」の文です。

3. I took her classes for her while she was sick.
彼女が病気の間、私は彼女に代わって授業を受けました。

→ 「for her」は「彼女の代わりに」で、助けや代行の意味合いがはっきり表れています。

4. Soldiers fighting for their country.
祖国のために戦う兵士たち。

→ 「for their country」は「国を守るために」「国に尽くすために」という意味で、国家への忠誠や奉仕の気持ちを込めた表現です。


補足:この「for」はどんな言葉とよく組み合わさる?

この用法の「for」は、以下のような語句と一緒に使われることが多いです:

  • do something for you / him / her(〜のために何かをする)
  • work for someone(誰かの代わりに・利益のために働く)
  • translate / cook / write / fix something for 〜(〜のために翻訳・料理・執筆・修理する)
  • take care of something for 〜(〜の代わりに対処する)

人に頼みごとをするときや、代行・奉仕・親切の場面で頻出します。丁寧な依頼表現や、思いやりのこもった英語を身につけるためには、この使い方はマスター必須です。


まとめ

「for」のこの用法は、「誰かのために助けとなる行動をする」ことを示します。依頼、申し出、代行、奉仕といった場面で非常によく使われる表現であり、日常会話でもビジネスでも大活躍する構文です。シンプルながら丁寧で温かみのあるニュアンスを含むため、英語らしい自然な表現を身につけたい方には特に重要な用法と言えるでしょう。

使い方3:目的や機能を示す(used to show purpose or function)

 この用法では、「for」は何かの目的や用途、あるいは機能を明確にする役割を担います。つまり、「〜のためのもの」「〜するために存在しているもの」といった意味合いになります。

 「for」の直後には目的や用途が置かれ、特定の行為や使い方に関連する名詞や動名詞(〜ing形)を伴うことが多いです。実際の生活や物の説明、また旅行や買い物、自己紹介などさまざまな場面で役立つ表現が満載です。


例文と解説

1. A machine for slicing bread.
パンをスライスするための機械。

→ この文では「for slicing bread」が「何のための機械か」という目的を表しています。「for + 動名詞」はこの用法の典型的な形です。

2. Let’s go for a walk.
散歩に行こう。

→ 「for a walk」は「歩くことを目的として」という意味。「go for a drive」「go for a drink」なども同様の構文です。

3. Are you learning English for pleasure or for your work?
あなたは楽しみのために英語を学んでいますか?それとも仕事のためですか?

→ 「for pleasure / for your work」はそれぞれ「娯楽目的」「仕事目的」を表し、学習や活動の動機を示すときに使われます。

4. What did you do that for?
なぜそんなことをしたの?

→ ここでは「for」は「何のために?」という意味で、目的や理由を問いかけています。日常会話で非常に頻出の表現です。


補足:この「for」はどんな言葉とよく組み合わさる?

この用法の「for」は、以下のような語句とよく一緒に使われます:

  • for + 動名詞(for cooking, for swimming, for slicing bread など)
  • for + 名詞(for work, for fun, for study, for business など)
  • go for a + 名詞(go for a walk, go for a run, go for a drink など)
  • What for? / What did you do that for?

こうした語句を知っておくと、日常の目的や意図を簡潔かつ自然に英語で伝えられるようになります。


まとめ

「for」のこの用法は、「何かの目的や用途を示す」という明快な意味を持っています。英語で自分の意図や行動理由を伝える際には欠かせない用法であり、「for + 名詞」や「for + 動名詞」のパターンはすぐにでも使える表現です。語彙力と表現力を一段階アップさせるために、ぜひ積極的に取り入れていきましょう。

使い方4:理由や原因を示す(used to show a reason or cause)

 この用法では、「for」は何かの理由・原因・動機を説明するときに使われます。つまり「〜の理由で」「〜が原因で」「〜として」などと訳されるケースが多く、感謝・贈り物・賞・行動の背景など、さまざまな状況で登場します。

 特に、感情や行動、評価を説明する場合に便利な用法であり、日常会話・ビジネス・スピーチなど幅広い場面で非常に重宝します。


例文と解説

1. The town is famous for its cathedral.
その町は大聖堂で有名です。

→ 「for its cathedral」で、「その町が有名である理由」を示しています。「be famous for」などはお決まりの表現ですね。

2. She gave me a watch for my birthday.
彼女は私の誕生日に腕時計をくれました。

→ ここでは「for my birthday」が贈り物をする「理由・機会(目的も含む)」を表しています。

3. He got an award for bravery.
彼は勇敢さが認められて賞をもらった。

→ 「for bravery」は賞を受け取る理由。ここでは評価の対象を明らかにしています。

4. I couldn’t speak for laughing.
笑いが止まらなくて喋れなかった。

→ 「for laughing」は「笑っていたことが原因で喋れなかった」という意味。「for + 動名詞」は原因を示す際にも頻出です。

5. He didn’t answer for fear of hurting her.
彼は彼女を傷つけるのを恐れて答えなかった。

→ 「for fear of〜」は「〜を恐れて」「〜しないように」という定番表現。原因・感情の背景を伝えるときに使われます。


補足:この「for」はどんな言葉とよく組み合わさる?

この用法での「for」は以下のような単語と頻繁に組み合わされます:

  • be famous for ~(~で有名である)
  • thank you for ~(~に対してありがとう)
  • an award/prize for ~(~に対する賞)
  • a present/gift for ~(~に対する贈り物)
  • be punished/rewarded for ~(~に対して罰/報酬を受ける)
  • for fear of ~(~を恐れて)

特に「for + 名詞(または動名詞)」の形が一般的であり、理由や原因をシンプルに伝えるときにとても役立ちます。


まとめ

「for」は、行動や評価の理由・原因を明らかにする役割も果たします。この使い方を身につけることで、感情や状況の背景をより的確に表現できるようになります。特に、「be famous for」「thank you for」「get an award for」などのセット表現はすぐに使える便利なフレーズばかりです。

使い方5:何かを得るために(in order to obtain something)

 この用法では、「for」は目的を持って何かを得ようとする行動を表します。「〜のために」「〜を求めて」などと訳されるのが一般的です。

 ポイントは、「欲しいもの・必要なものを得る目的で」行動していることが文脈から読み取れる点です。動作の動機や目的がフォーカスされるため、依頼や説明、宣伝文などにもよく使われます。


例文と解説

1. He came to me for advice.
彼はアドバイスを求めて私のところへ来た。

→ 「for advice」は目的。「アドバイスを得るために」行動していることが明確にわかります。

2. For more information, call this number.
詳細については、この番号にお電話ください。

→ 「for more information」はビジネスや案内文によく出てくる定番表現。目的が端的に伝わる構文です。

3. There were over fifty applicants for the job.
その仕事には50人以上の応募者がいた。

→ 「for the job」は「その職を得るために」応募したことを示しています。


補足:この「for」はどんな言葉とよく組み合わさる?

目的や取得対象を表すこの用法では、以下のような語句とセットになることが多いです:

  • for advice(アドバイスを求めて)
  • for help(助けを求めて)
  • for information(情報を得るために)
  • for the job(その仕事を得るために)
  • for tickets(チケットを求めて)
  • for support(支援を求めて)

この「for」は、欲しい対象(名詞)を直後に置くのが基本パターン。特に、「for + 名詞」で明確に目的を表す点がポイントです。


まとめ

 「for」を使って目的を表すとき、そのニュアンスは「何かを得るために行動している」ことにあります。依頼・説明・広告・案内など、現代英語の多くのシーンで活用されている便利な用法です。

日常会話では「Can I ask you for a favor?(お願いがあるのですが)」や「I went to the shop for milk(牛乳を買いに店へ行った)」なども自然な使い方です。

使い方6:時間の長さを示す(used to show a length of time)

 この用法では、「for」はある特定の時間の長さを表す際に使われます。日本語では「〜の間」「〜の期間」という訳が自然です。
 動詞が継続的な状態進行中の動作を表す場合によく用いられます。

現在形・過去形・現在完了形のいずれとも組み合わせて使用されるため、非常に応用範囲が広く、会話でも頻出の表現です。


例文と解説

1. I’m going away for a few days.
数日間出かけます。

→ 「for a few days」は、出かける期間を表しています。継続する時間の長さに焦点が当たっています。

2. That’s all the news there is for now.
今のところ、ニュースはこれだけです。

→ 「for now」は「今のところ」という意味の定型表現で、時間的制限を暗示しています。

3. We waited for two hours.
私たちは2時間待った。

→ 「for two hours」は待った時間の長さを具体的に示しています。


補足:この「for」はどんな言葉とよく組み合わさる?

この用法での「for」は、時間や期間を示す語句とセットで頻繁に登場します。よく使われる組み合わせは以下の通りです:

  • for a few days(数日間)
  • for two hours(2時間)
  • for a long time(長い間)
  • for a while(しばらくの間)
  • for now(今のところ)
  • for several months(数ヶ月間)

英語の中でもっとも自然に使われる時間表現の一つなので、慣れておくと会話力がぐっと上がります。


まとめ

「for」を使って時間の長さを表すことで、「どのくらい続いたのか」「どれほどの期間に渡ったのか」という時間的な広がりを明確に伝えることができます。現在完了形(have + 過去分詞)と組み合わせて、「I have lived here for five years(ここに5年間住んでいます)」などの形も頻出です。

この使い方をマスターすることで、英語の自然な時間表現が身に付きます。

使い方7:距離を表す(used to show a distance)

この用法では、「for」は物理的な距離や道のりの長さを表すために使われます。
日本語では「〜(の距離)にわたって」「〜(の道のり)を」と訳すのが自然です。

時間の長さと同様、ここでも「どれくらい続くのか」という広がりや範囲に注目するのがポイントです。距離に関する動詞(go, stretch, continueなど)とよく組み合わされます。


例文と解説

1. The road went on for miles and miles.
その道は何マイルも続いていた。

→ 「for miles and miles」は、「果てしなく続く道」を表しています。広大な距離感を強調する表現です。

2. We walked for several kilometers before reaching the village.
村に着くまでに数キロ歩いた。

→ 「for several kilometers」は、歩いた距離の長さを示しています。

3. The pipeline stretches for hundreds of miles.
そのパイプラインは数百マイルにわたって伸びている。

→ 「for hundreds of miles」によって、パイプラインの延長距離を表現しています。


補足:この「for」はどんな言葉とよく組み合わさる?

この用法の「for」は、数値や単位と組み合わせて物理的距離を具体的に表現します。以下のようなセットで頻出します:

  • for miles(何マイルも)
  • for several kilometers(数キロにわたって)
  • for hundreds of meters(数百メートル)
  • for a long distance(長距離)
  • for a short stretch(短い区間)

また、主に一緒に使われる動詞としては、go, walk, run, drive, stretch, extend, travelなどがあります。


まとめ

この使い方では、「for」が距離の長さを表すために使われ、英語で空間的な広がりを描写する重要な表現となります。日常会話からニュース、旅行ガイドまで幅広い文脈で使われるため、しっかりとマスターしておきましょう。

使い方8:目的地を示す(used to show where somebody/something is going)

 この用法の「for」は、「〜に向かって」「〜行きの」という意味で、目的地や行き先を表す際に使われます。
動詞としては「leave(出発する)」「head(向かう)」「depart(出発する)」などの移動系動詞と相性がよく、文中では「for+場所」の形をとるのが一般的です。

 特に「移動する人や物がどこへ向かっているのか」を明示するために使われ、ニュース記事や日常会話、旅行に関する話題などでも頻出します。


例文と解説

1. Is this the bus for Chicago?
これはシカゴ行きのバスですか?

→ 「for Chicago」で「シカゴに向かう」という意味を表しています。公共交通機関の行き先を示す際によく使われます。

2. She knew she was destined for a great future.
彼女は自分が素晴らしい未来に向かっていると確信していた。

→ ここでは比喩的な使い方で、「for a great future」が「素晴らしい未来を目的地としている」というニュアンスになっています。

3. He left for New York early in the morning.
彼は早朝にニューヨークへ向けて出発した。

→ 「left for New York」で、「ニューヨークに向かって出発した」という意味。非常に自然で定番の使い方です。


補足:この「for」はどんな言葉とよく組み合わさる?

この「for」は、目的地を表す地名や場所と組み合わせて使われます。また、「移動」や「出発」を意味する動詞との組み合わせも非常に一般的です。以下のようなフレーズがよく登場します:

  • leave for + 地名(〜へ出発する)
  • head for + 地名(〜へ向かう)
  • depart for + 地名(〜行きの出発をする)
  • a train/bus/flight for + 地名(〜行きの電車・バス・飛行機)
  • destined for + 抽象的な目的地(〜に向かって運命づけられた)

地名のほか、「the airport(空港)」「the future(未来)」なども目的地として使われることがあります。


まとめ

この使い方では、「for」が移動の目的地を示す重要な役割を果たします。実際の物理的な移動だけでなく、比喩的に「未来」や「成功」といった抽象的な目標に向かう際にも使えるため、非常に汎用性が高い表現です。

使い方9:予定・スケジュールされた時間を表す(used to show that something is arranged or intended to happen at a particular time)

 この用法の「for」は、特定の日時や時間に何かが予定されていることを表す前置詞です。
「会議」「予定」「イベント」などが、いつ起こる予定なのか、何時に設定されているのかを表現するときに使われます。

 日常会話やビジネスシーンで非常に頻繁に使われ、メールや口頭で予定を伝える際に必須の表現です。


例文と解説

1. We’re invited for 7.30.
私たちは7時30分に招待されています。

→ 「for 7.30」は「7時30分に予定されている」という意味。会食やイベントの招待時間を示すときに使います。

2. I have an appointment for May 12.
私は5月12日に予定があります。

→ 「appointment for May 12」は「5月12日に予定された約束」という意味で、病院や仕事などの予約に関連する場面でよく使われます。

3. The meeting is scheduled for next Monday.
その会議は次の月曜日に予定されています。

→ 「scheduled for」は非常に自然な形で、「〜に予定されている」ことを明確に伝える表現です。


補足:この「for」はどんな言葉とよく組み合わさる?

この意味の「for」は、予定・スケジュール・計画に関する名詞とよく結びつきます。以下のような語句との相性が特に良いです:

  • appointment for + 日付/時間(〜の予約)
  • meeting for + 日付/時間(〜の会議)
  • scheduled for + 日付(〜に予定されている)
  • set for + 日付(〜に設定された)
  • invited for + 時間(〜に招待されている)

これらはすべて、予定を相手に伝えるうえで非常に実用的な表現です。


まとめ

「for + 時間/日付」という形は、予定された出来事の日時を表すためのシンプルかつ強力な手段です。英会話でもビジネス英語でも頻出する構文なので、ぜひこの使い方をマスターしておきましょう。

使い方10:出来事が起こる場面・機会を表す(used to show the occasion when something happens)

 「for」は、特定の出来事や行動が起こる「場面」や「機会」を示すためにも使われます。この用法では、何かが起こる「タイミング」や「理由」を説明する際に便利です。日常の会話や書き言葉で非常に頻繁に使用されます。


例文と解説

1. I’m warning you for the last time—stop talking!
最後に警告します—もう話さないで!

→ 「for the last time」は「最後の機会」を意味し、何かを行う最後のチャンスや最後の警告を表現しています。

2. The students are preparing for the final exam.
学生たちは期末試験の準備をしています。

→ ここでは「for the final exam」が「試験という出来事のために」という意味で使われています。この場合、「出来事」に向けて準備するということを示します。

3. The party is for New Year’s Eve.
そのパーティーは大晦日に行われます。

→ 「for New Year’s Eve」は「大晦日という特定の日に行われる」ということを表現しています。特定の出来事(パーティー)が起こる場面を示しています。


補足:この「for」はどんな言葉とよく組み合わさる?

この用法の「for」は、出来事機会を示す名詞とよく組み合わさります。以下はその代表的な例です:

  • warning for + 特定の行動(〜に対する警告)
  • reason for + 名詞(〜の理由)
  • preparation for + 名詞(〜の準備)
  • occasion for + 名詞(〜の機会)
  • celebration for + 名詞(〜の祝賀)

これらのフレーズは、イベントの目的やタイミングを伝えるために非常に役立ちます。


まとめ

「for + 出来事・機会」の形は、何かが起こるタイミングや理由を明確に示すために使います。この表現を使うことで、イベントや行動がどのような理由や機会で発生するのかを分かりやすく伝えることができます。

次回は、「使い方11:交換の意味(in exchange for something)」について解説します!

この記事を書いた人

いぎリス
いぎリス
イギリス人で英語と日本語のバイリンガルです!言語が大好きなので、毎日日本語を勉強しています。日本人があまり知らないネイティブ表現を紹介できれば嬉しいです。